「楽しみですし、やってやろうという気持ちはすごい強い」と綱島。「攻守において結果を残さないと生き残っていけないと思っています。ただでさえ、ワールドカップ出場へのチャンスはE-1選手権から少ないと思うので、自分自身がもっと成長して、自分の価値を高められるような大会にしたい」と爪痕を残す覚悟を語った。
綱島は東京ヴェルディジュニア、ジュニアユース、ユース育ち。トップ昇格は叶わず、国士舘大学を経て、プロとして東京Vに戻ってきた経歴の持ち主。本職はボランチでルーキーイヤーからコンスタントに出場を続けていたが、昨夏からセンターバックにコンバートされた。今季も3バックの一角としてリーグ戦22試合に出場し、ついに日本代表入りを勝ち取った。「こうやってコンバートされて、日本代表に選ばれましたけど、自分自身もっと成長しなければいけない部分がたくさんあると思っています。センターバックの選手として、もっと改善しなければいけないところが、この大会を通して見つかっているので、これからが楽しみだなというふうに感じています」とさらなる成長を見据えている。「今の自分がいるのは間違いなく城福(浩)さんのおかげです。本当に感謝していますし、自分自身が代表の舞台で活躍することは、城福さんも東京Vの価値も上げることになると思う。
さらなる成長を目指す綱島は「あれだけのキャリアがある選手、偉大な選手は、日本を探してもなかなかいないので無駄にしたくない」とベテランに長友佑都“密着マーク”中。「昨日の夜に『佑都さん、朝何時に起きるんですか?』と聞いていました。朝食は別のテーブルだったのですが、帰る時に『佑都さん、何時から(調整)ですか?』と聞いて(笑)。『鬱陶しいな!』と言われたんですけど、下がらずに行きました(笑)」と明かし、その後ともにホテルでのコンディション調整を実施したようだ。「練習に対する準備だったり、選手として大事なことを学びました」と綱島。ピッチ外でも臆せず貪欲な姿勢を貫いている。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)