クラブからの発表によると、ティルマンはレヴァークーゼンと2030年6月30日までの5年契約を締結した。
ティルマンは2002年5月28日生まれの現在23歳。アメリカ人の父、ドイツ人の母の下、ドイツのバイエルン州ニュルンベルクにて産声を上げた。ドイツで育ったティルマンは、2015年夏にバイエルンの門を叩き、国内屈指の名門のアカデミーで成長を続ける。2021年8月には、DFBポカールの試合でトップチームデビューを飾った。
しかし、バイエルンでは分厚い選手層に阻まれて定期的な出番を得られず、2022年夏にはレンジャーズへ、翌年夏にはPSVへレンタル移籍。2023-24シーズンのエールディヴィジでは28試合の出場で9ゴール10アシストと明確な数字を残し、クラブが6シーズンぶりにリーグタイトルを掲げる原動力となった。完全移籍へ移行した2024-25シーズンも、公式戦34試合のピッチに立って、16ゴール5アシストをマーク。本職のセントラルミッドフィルダーやシャドーだけでなく、左ウイングでも輝きを放ち、PSVのエールディヴィジ2連覇に貢献していた。
また、世代別代表としてはU-15からドイツ代表に名を連ねていたものの、A代表では父の母国であるアメリカ代表を選択。2022年6月に行われたモロッコ代表との国際親善試合でデビューを飾り、これまで国際Aマッチ通算25試合出場3ゴールを記録している。
レヴァークーゼンへの完全移籍に際し、ティルマンはクラブを通してコメントを発表。レヴァークーゼンの魅力に言及した上で、タイトル獲得への意欲を言葉にしている。
「このクラブは常に素晴らしいサッカーをしてきた。特に直近の数年間、レヴァークーゼンは飛躍的に成長し、ヨーロッパ中の多くの選手にとって魅力的なクラブになっている。僕は何かを勝ち取りたい。グラスゴーでも、アイントホーフェンでも、それが僕の目標だった。もちろん、ここでも目標は変わらないよ」
また、レヴァークーゼンのシモン・ロルフェスSD(スポーツディレクター)も、ティルマンの完全移籍加入を受けて、次のようにコメントを発表している。
「マリク・ティルマンの加入により、我々は攻撃力を高めることに成功したと言える。彼はミッドフィルダーとして、10番と8番のポジションを起用にこなす選手だ。マリクは我々にとって、トップクラスの戦力となってくれるだろう。彼のプレースタイルはこのクラブと合致しており、マリクのダイナミズムは、このチームの攻撃に新たな刺激を与えてくれる」
一昨シーズン、クラブ史上初のブンデスリーガ優勝、さらにブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたレヴァークーゼンは、2024-25シーズンのブンデスリーガをバイエルンに次ぐ2位でフィニッシュ。
【動画】ティルマンがレヴァークーゼンのユニフォームに袖を通す!