スペイン紙『アス』によると、移籍金は500万ユーロ(約8億6000万円)とのこと。また、バルセロナは、買い戻しオプションと、将来的な売却条項を保有していることをクラブ公式サイトにて伝えている。
カンタブリアが生んだ“真珠”は、マヨルカ島で輝くことができるのだろうか。2003年4月3日生まれのパブロ・トーレは現在22歳。ラシン・サンタンデールのカンテラーノであり、昇格したトップチームで10代ながら絶対的な司令塔として君臨した姿に、セルヒオ・カナーレスの面影が重なる。そんな同選手は、2022年夏に“場外クラシコ”の末にバルセロナに加入したものの、ジローナへとレンタル移籍した2023-24シーズンを除いた、ここまでの2年間で公式戦通算27試合とプレータイムは限定的に。ただ、2024-25シーズンでは、出場機会が与えられたビジャレアル戦やセビージャ戦で結果を残すなど、才能の片鱗を見せていた。
ハゴバ・アラサテ監督1年目となった昨シーズンに10位と躍進した、マジョルカに加入するパブロ・トーレ。とりわけ、この移籍市場で、攻撃で違いを作れるひとりだったMFロベルト・ナバーロが退団したため、大きな期待を寄せられるなか、同選手は契約締結に際して、「とても嬉しい。ここ数週間、ずっとここに来たい、マジョルカを楽しみたいと自分に言い聞かせてきた。サポーターやチームメイトに会えるのが本当に楽しみだし、明日から始まるトレーニングにもワクワクしている」とクラブ公式サイトにて語った。
また、パブロ・トーレは「チームとしては、マジョルカにとって素晴らしい1年だった昨シーズンをさらに上回る成績を目指したい。
3年前、類稀なる攻撃センスでバルセロナとレアル・マドリードに請われたパブロ・トーレも、今や22歳。本格的なブレイクを果たすのか、それとも消えた天才の道を辿るのか。“カンタブリアの真珠”にとって、キャリアを左右するマジョルカ移籍となりそうだ。
【公式発表】マジョルカに加入するパブロ・トーレ