クラブからの発表によると、山田はセルティックと2029年6月30日までの4年契約を締結。
山田は2000年5月30日生まれの現在25歳。川崎Fの育成組織出身で、桐蔭横浜大学を経由し、川崎Fに帰還を果たした。桐蔭横浜大学時代の2022シーズンには、特別指定選手としてJリーグYBCルヴァンカップでプロデビューを飾る。翌年より川崎Fに正式入団を果たすと、センターフォワードを主戦場として2年半にわたって活躍を続けた。
2024明治安田J1リーグでは、全38試合のピッチに立って、日本人トップタイ(全体では3位タイ)となる19ゴールを記録した。2025明治安田J1リーグでは、21試合出場2ゴールの成績にとどまっていたが、今年6月11日に行われた天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会・2回戦の福島ユナイテッドFC戦では2ゴールを挙げ、4-3での勝利に貢献。川崎Fが史上初の決勝進出を果たしたAFCチャンピオンズリーグエリートでも、12試合出場2ゴールをマークしていた。また、7月に開催された東アジアE-1サッカー選手権2025では日本代表に初招集され、初戦のホンコン・チャイナ代表戦(○6-1)で後半開始と同時に途中出場し、日本代表デビューも飾った。
7月16日には川崎Fより、海外クラブへの移籍を前提とした手続きのため、チームを離脱することが明かされていたが、今回、正式にセルティック加入が決定。山田はクラブ公式チャンネルの『セルティックTV』を通して、次のように意気込みを明かした。
「セルティックの選手としてここにいられることは、僕にとって大きな栄誉です。この素晴らしいクラブで新たな一歩を踏み出すことを待ち遠しく思っています」
「セルティックは世界でもトップのクラブの一つです。近年では、日本人選手である大然、怜央、亨梧がセルティックで素晴らしい活躍をしているのを見てきました。僕も同じような影響を与えることを目指します。もちろん、自分自身の課題に向き合う準備はできています」
「セルティックで成功を収めたいと願っています。『セルティック・パーク』は世界有数のサッカーの聖地であり、最高のサポーターに囲まれてプレーできる場所です。ファンのみなさんに僕の存在を誇りに思ってもらえるよう、全力で取り組むつもりです。ファンのみなさんに成功をもたらすために、全てを捧げることを約束します」
現在、セルティックには日本代表FW前田大然や同MF旗手怜央が在籍しており、今夏にはアルビレックス新潟からDF稲村隼翔も加入。山田は今シーズン、セルティックに在籍する4人目の日本人選手として、チームに迎え入れられた。
2024-25シーズンのセルティックは、スコティッシュ・プレミアシップで4連覇を達成したほか、スコティッシュ・リーグカップでも2年ぶりにトロフィーを掲げたが、スコティッシュ・カップでは惜しくも準優勝。来季は2022-23シーズン以来の国内3冠達成を目指す。なお、チャンピオンズリーグ(CL)は予選・プレーオフから参戦するため、8月中旬から下旬にかけては、“欧州最高峰の戦い”の出場権を懸けたゲームが待っている。
【動画】セルティックのユニフォームを着た山田新からメッセージ