川崎フロンターレは19日、同クラブに所属するFW山田新がスコットランドのセルティックへ完全移籍することを発表した。

 川崎Fは7月16日、海外クラブへの移籍を前提とした手続きのため、山田がチームを離脱すると発表。
移籍先については、『ザ・スコティッシュ・サン』など複数のメディアによって、セルティックになると伝えられていた。今回、セルティック側のリリースによると、山田は新天地と2029年6月30日までの4年契約を締結。なお、移籍金は公表されていないものの、同メディアによって150万ポンド(約3億円)ほどだと報じられた。

 山田は2000年5月30日生まれの現在25歳。川崎Fの育成組織出身で、桐蔭横浜大学を経由し、川崎Fに帰還を果たした。桐蔭横浜大学時代の2022シーズンには、特別指定選手として川崎Fに登録され、JリーグYBCルヴァンカップでプロデビューを飾る。翌年より川崎Fに正式入団を果たすと、センターフォワードを主戦場として2年半にわたって活躍を続けた。

 2024明治安田J1リーグでは、全38試合のピッチに立って、日本人トップタイ(全体では3位タイ)となる19ゴールを記録した。2025明治安田J1リーグでは、21試合出場2ゴールの成績にとどまっていたが、今年6月11日に行われた天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会・2回戦の福島ユナイテッドFC戦では2ゴールを挙げ、4-3での勝利に貢献。川崎Fが史上初の決勝進出を果たしたAFCチャンピオンズリーグエリートでも、12試合出場2ゴールをマークしていた。また、7月に開催された東アジアE-1サッカー選手権2025では日本代表に初招集され、初戦のホンコン・チャイナ代表戦(○6-1)で後半開始と同時に途中出場し、日本代表デビューも飾った。

 U-13からU-18まで在籍し、プロ入り後も2年半にわたって川崎Fで活躍を続けてきた山田。
今回、セルティックへの移籍を受けて、川崎Fを通してコメントを発表。次のように別れの言葉を残し、新天地での躍動を誓った。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆さん、この度、セルティックに完全移籍することにしました。アカデミー時代から所属したこのクラブからはたくさんの愛情をもらい、ここまで育ててもらいました。僕のほとんどはフロンターレで学んだことでできています。そして、どんな時も支え続けてくれたサポーターに心から感謝をしています」

「フロンターレを通じて、多くのすばらしい人たちと出会うことができました。喜びも悔しさもたくさんのことを経験しました。夢であったフロンターレでプレーすることは本当に幸せな時間でした。自分のチャントが大好きでした」

「このクラブを離れることは寂しいですが、自分の次の夢に向かってフロンターレを背負って頑張ってきます。多くの人の支えがあってここまで来ることができました。感謝しかありません。本当にありがとうございました」


【動画】山田新、セルティックのユニフォームに袖を通す



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