スタッド・ランスはここまでのジャパンツアーにおいて、モンテディオ山形に0-1、柏レイソルに1-2と敗れており、2連敗を喫している。ツアー初白星をめざしたG大阪戦は、キックオフから38秒後にG大阪のFWデニス・ヒュメットにゴールを許したものの、16分には敵陣左サイドでの素早い切り替えから、最後はMFパトリック・ザビが右足でシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。後半に入ると64分、またも敵陣でのボール奪取から、最後はMFテディ・テウマが左足で狙い澄ました一撃を叩き込み、逆転に成功。試合はこのままタイムアップを迎え、スタッド・ランスが2-1でG大阪を破った。
同試合、ベンチスタートとなった伊東は、85分からピッチに立ったが、限られた時間の中で、持ち前のスピードを前面に押し出すシーンは作れなかった。わずかなプレー時間となったことを受けて、伊東は「コンディション的に少しの時間しか出られなかったので、申し訳ないなと思いました」と明かすと、「その少しの時間でなんとか、良いプレーをしたいと思ったのですが、ボールがあまり触れず、少し残念です」と正直な気持ちを口にする。
今回のジャパンツアーでは、先発出場はわずか1試合、2試合が途中出場と、個人としても歯がゆい時間が続いた。「このような機会は少ないですし、しっかりプレーしたかった気持ちもありますが、時間の面でも少なくなり、残念でした」と伝えると、ツアー全体を総括し、「3戦とも、そんなに良い試合ではなかったかもしれませんが、たくさんの皆さんが見に来てくださり、楽しむことができました」と語った。
【ゴール動画】スタッド・ランスが日本ツアー最終戦で初白星