現在34歳のI・マルティネスはレアル・ソシエダの下部組織出身で、2011年8月にトップチームデビューを果たした。2018年1月にはアスレティック・ビルバオに加入し、すぐさま出場機会を確保。スペイン代表にも継続的に選出され続け、2023年7月にバルセロナへと加わった。昨夏には売却候補と噂されていたものの、新たに指揮官へ就任したハンジ・フリック監督の下では守備陣の主軸として活躍。昨季は公式戦46試合出場3ゴール5アシストを記録した。
今年3月にバルセロナとの契約を2026年6月30日まで延長していたI・マルティネス。しかし、『ムンド・デポルティーボ』は同選手がアル・ナスルにフリー移籍する見込みになったと報じた。背景にはバルセロナとの“紳士協定”が存在しており、昨季の段階でI・マルティネスはサウジアラビアから好条件のオファーを受けていた模様。フリック監督とのプロジェクトに惹かれて残留を決断していたが、将来的に再オファーが届いた場合、移籍を容認する取り決めを交わしていたという。
また、アル・ナスルへの加入手続きは最終段階まで進んでおり、6日の朝にI・マルティネスはチームメイトに別れを告げたとのこと。同選手の退団に関して移籍金は発生しないものの、約1400万ユーロ(約24億円)分の給与が削減されるため、サラリーキャップが問題となっているバルセロナにとって多大な影響がもたらされる。
なお、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらが所属するアル・ナスルは、スペイン人DFアイメリク・ラポルテのアスレティック・ビルバオ復帰が決定的となっている。