全日本大学選抜は14日、セリエAに身を置くフィオレンティーナのトップチームとの国際親善試合に臨み、2-1で勝利した。

 8月4日~16日にかけて、イタリア遠征を実施している全日本大学選抜。
8月5日にはジェノア、9日にはチェゼーナと対戦し、ともに1-1のドロー決着。10日にはヴェローナに0-1で敗れたものの、13日にはミラン・フトゥーロ(U-23チーム)を4-1で下していた。

 そして、14日にはイタリア遠征の総仕上げとしてフィオレンティーナとの一戦に臨んだ。24日にセリエA開幕を控えており、その前の21日にはカンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフを戦うフィオレンティーナは、“守護神”の元スペイン代表GKダビド・デ・ヘア、左サイドのスペシャリストとして知られるドイツ代表MFロビン・ゴセンス、昨季のセリエAで19ゴールを挙げたモイーズ・キーンなど、昨季の主力選手たちに加えて、今夏に加わったボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコも先発に並べ、錚々たるメンバーを揃えた。

 試合が動いたのは16分のこと。フィオレンティーナは右サイドから攻撃へ転じ、大外に開いたブラジル代表DFドドからのスルーパスで、スイス代表MFジーモン・ゾームがポケットへ侵入。マイナスへ折り返すと、最後はアイスランド代表MFアルベルト・グズムンドソンがダイレクトで沈め、フィオレンティーナが先手を取る。

 それでも、全日本大学選抜は33分、左サイドでボールを持ったMF松永颯汰(流通経済⼤学)が中央への持ち出しからクロスボールを送ると、走り込んだDF常藤奏(中央大学)がスライディングで押し込み、試合を振り出しに戻す。1-1で後半へ折り返すと、キーンを中心にフィオレンティーナが幾度となくゴールを脅かすも、次の1点は生まれない。

 終盤に差し掛かった81分、再び試合が動く。全日本大学選抜の右コーナーキックはボックス内でクリアされたものの、セカンドボールに反応したDF吉村瑠晟(関⻄⼤学)がダイレクトで左足を振り抜く。このボールに反応したDF池⾕銀姿郎(筑波⼤学)がコースを変えると、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。


 試合はこのままタイムアップ。全日本大学選抜が、今季よりステファノ・ピオリ監督が指揮を執るフィオレンティーナを破り、イタリア遠征を締め括った。

【スコア】
フィオレンティーナ 1-2 全日本大学選抜

【得点者】
1-0 16分 アルベルト・グズムンドソン(フィオレンティーナ)
1-1 33分 常藤奏(全日本大学選抜)
1-2 81分 池⾕銀姿郎(全日本大学選抜)


【ハイライト動画】全日本大学選抜が大金星!
編集部おすすめ