リヴァプールに所属するイタリア代表FWフェデリコ・キエーザが、プレミアリーグ開幕節のボーンマス戦を振り返った。15日にイタリアメディア『スカイ』が伝えた。


 ビッグサマーを過ごす王者リヴァプールは、新加入のU-21フランス代表FWウーゴ・エキティケがリーグ第1号を記録して幸先よく先制。さらにコーディ・ガクポの追加点で2点を先行する。しかし、後半にアントワーヌ・セメニョの2ゴールを許し、ボーンマスに試合を振り出しに戻されてしまう。

 キエーザはそんな状況で82分から投入されると、88分にゴール前のこぼれ球を豪快に押し込んで勝ち越し点をマーク。リヴァプールは後半アディショナルタイムにモハメド・サラーがダメ押しの4点目を挙げ、4-2の勝利で白星スタートを飾った。

 得点シーンを振り返ったキエーザは「ゴールの後、最初に思ったのは、ディオゴと彼の弟、そして家族全員のことだった。今日は感動的な瞬間だった。あのような勝ち方なら尚更だね。あのボールのおかげで、あそこから押し込むことができた」と、オフシーズンに不慮の事故で急逝したチームメイトのディオゴ・ジョッタ氏に得点を捧げた。

 2024年夏にユヴェントスからリヴァプールに加入したキエーザだが、2024-25シーズンは公式戦14試合の出場で2ゴール2アシストにとどまり、今夏の移籍市場ではセリエA復帰も噂されていた。それでも開幕戦で結果を残したキエーザは、「このゴールは、これまでの仕事に報いるものだ」と喜びを語る。

「去年は複雑な状況で到着したと言える。
ユーヴェではトレーニングを積んでいなかったし、ここに到着するのも難しかった。なぜこのような決断が下されたのかはわからないが、1カ月間トレーニングをしていなかったことは、アンフィールドに向かう僕の足枷となった」

 それでも、「スロットはいつも僕を励ましてくれた」と自身を見捨てなかった指揮官への感謝を口にし、「僕はここでとても幸せだし、世界最強のチームのひとつにいる」と、2シーズン目での巻き返しを誓った。

 リヴァプールは次節、25日に敵地でニューカッスルと対戦する。


【ハイライト動画】リヴァプール 4-2 ボーンマス

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