ラ・リーガ開幕節が19日に行われ、レアル・マドリードとオサスナが対戦した。

 昨季のラ・リーガを2位で終え、宿敵バルセロナに王者の座を譲ったレアル・マドリード。
覇権奪還を狙う“白い巨人”は今夏にシャビ・アロンソ監督を招へいし、新シーズン開幕に向け準備を進めてきた。FIFAクラブワールドカップ2025を経て迎えたリーグ初戦で、新指揮官は「4-3-3」のシステムを採用。負傷中のジュード・ベリンガムを欠くなか、キリアン・エンバペらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりからレアル・マドリードが主導権を握るが、オサスナも自陣深くにブロックを敷きながら粘り強く対応する。24分にはボックス手前でアルバロ・カレーラスが相手のクリアを拾い、横パスを受けたフェデリコ・バルベルデが左サイドに展開。ヴィニシウス・ジュニオールがマーカーを縦に振り切ってマイナスの折り返しを送ったものの、エンバペが合わせたシュートは力無くGKにキャッチされた。

 34分にはレアル・マドリードがポゼッションでオサスナを押し込みつつ、トレント・アレクサンダー・アーノルドが右サイドに張ったブライム・ディアスに縦パス。カットインから左足でクロスを入れると、ニアに飛び込んできたバルベルデが頭で後方に逸らす。一度は相手選手に跳ね返されるが、こぼれ球を回収したエンバペが右足を一振り。しかし、ディフェンダーのギャップを通したコントロールショットは枠の右に外れてしまう。

 そんななか、後半開始早々にエースが違いを見せつける。50分にレアル・マドリードがロングカウンターに転じ、右サイドに流れたエンバペがドリブルを開始。
急激な加速で縦に仕掛けると、マーカーが付いてきたタイミングで鋭く切り返す。スライディングを試みたフアン・クルスの足がエンバペに引っかかり、転倒したことでPKを獲得。冷静にキックを流し込んでホームチームが先制した。

 シャビ・アロンソ監督は68分に2枚替えを行い、ダニエル・カルバハルと“新戦力”フランコ・マスタントゥオーノを投入。18歳になったばかりのアルゼンチン代表ウインガーが新天地デビューを飾った。74分にはレアル・マドリードが右サイドでのコーナーキックを得ると、さっそくマスタントゥオーノがキッカーを担当。左足で送ったインスイングのクロスにオーレリアン・チュアメニが合わせたものの、ヘディングシュートはわずかに枠を捉えきれなかった。

 結局、そのまま試合は1-0で終了。勝利したレアル・マドリードが白星スタートを切った。次節は24日に行われ、レアル・マドリードはアウェイでオビエドと対戦。オサスナはホームでバレンシアと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 1-0 オサスナ

【得点者】
1-0 51分 キリアン・エンバペ(PK/レアル・マドリード)
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