ブレーメンは22日、アーセナルからエストニア代表GKカール・ハインが1年間の期限付き移籍で加入することを発表した。

 ブレーメンでは20日に、近年の正GKを務めていたドイツ人GKミヒャエル・ツェッテラーがフランクフルトに完全移籍。
ドイツ人の父親と日本人の母親の間に生まれたU-20ドイツ代表GKミオ・バックハウス(長田澪)の出場機会増加が期待されるなか、同選手とレギュラーの座を争う好敵手が現れた。

 現在23歳のハインは2018年夏に母国のノーメ・ユナイテッドからアーセナルの下部組織に入団。2021-22シーズン後半は期限付き移籍先のレディングでチャンピオンシップ(イングランド2部)の5試合に出場し、2022年11月のリーグカップではアーセナルのトップチームデビューも果たした。

 アーセナルでの公式戦出場がその1試合のみにとどまるなか、2024-25シーズンはバジャドリードに期限付き移籍。チームはリーグ最多の90失点を喫して最下位で2部降格の憂き目に遭ったが、ハインはラ・リーガの31試合に出場し、5試合でクリーンシートを達成した。

 ブレーメンのファーストチームを統括するペーター・ニーマイヤー氏は、「彼はすでに昨年のラ・リーガで活躍し、エストニア代表でもその素質を発揮している。ハイレベルなGKグループが完成した」とハインの加入を歓迎。クリスティアン・ヴァンデルGKコーチも「カールは多くの可能性を秘めた若いGKだ。年齢の割には、すでに多くのプレー経験を積んでいる。加えて、彼は過去にアーセナルで最高レベルのチームトレーニングに取り組んできた。彼は優秀かつ朗らかな人柄で、我々のグループにフィットし、競争を活性化させると確信している」と期待を寄せている。

 ハイン自身も「ブレーメンに来る決断を下すのはとても簡単だった。
素晴らしいファンと美しいスタジアムを持つ、とても伝統のあるクラブだ。考えを重ねる必要はなかった。嬉しいよ」と新天地での意気込みを示した。
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