バルセロナは、リーベル・プレートに所属するU-20アルゼンチン代表FWイアン・スビアブレを注視しているようだ。25日付で、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。


 レアル・マドリードが今夏に4500万ユーロ(約75億円)で獲得したFWフランコ・マスタントゥオーノ、アトレティコ・マドリードの“新エース”として期待されるFWフリアン・アルバレス、ラージョ・バジェカーノの正守護神として君臨するGKアウグスト・バタージャ、さらにはMFエンソ・フェルナンデス(チェルシー)やMFクラウディオ・エチェベリ(レヴァークーゼン)といった、欧州トップリーグで活躍する彼らには、“とある”共通点がある。そう、列挙した選手たちはみな、リーベル・プレートの下部組織出身なのだ。そして今、“逸材の黄金郷”にあたるリーベル・プレートの18歳に、バルセロナが関心を抱いている。

 アルゼンチンメディア『TNTスポーツ』によると、バルセロナが注視しているのは、18歳のFWイアン・スビアブレとのことだ。左利きで両サイドでプレー可能なウインガーは、3000万ユーロ(約52億円)の解除金が盛り込まれた2028年までの契約を結んでおり、すでにトップチームで公式戦18試合に出場し1得点を記録している。ただ今夏、同選手の代理人を務めるクラウディオ・カニーヒア氏がヨーロッパに滞在しているようで、リーベル・プレートは新たな移籍先を探している可能性を危惧していることを明らかにした。

 一方でスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は、バルセロナが、今夏の移籍市場最終盤で新たな補強に動くことはないが、この先の未来で活躍する若手選手の発掘は続けると指摘。現状、財政状況的に獲得には至れないものの、将来的に“ブラウグラナ”のシャツを着る可能性は残されているという。まずは、来月27日からチリで開催されるU-20ワールドカップにU-20アルゼンチン代表として参加するため、バルセロナは同大会にスカウトを派遣することを併せて伝えている。

 今夏には、同じような位置付けにあたる補強として、U-21スウェーデン代表のFWルーニー・バルジを獲得したバルセロナ。ただ、U-20W杯での活躍次第では、早々に争奪戦へと発展するかもしれない。
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