レアル・マドリードに所属するフランス代表FWキリアン・エンバペが、過密日程の問題について言及した。4日、フランス紙『ル・パリジャン』がコメントを伝えている。


 フランス代表は、FIFAワールドカップ26欧州予選で9月5日にウクライナ代表、9日にはホームでアイスランド代表と対戦する。この2試合に向けて、FFF(フランスサッカー連盟)は8月27日に代表メンバーを発表し、エンバぺも順当に選出された。

 ウクライナ戦を前に行われた前日会見で、エンバペは近年議論の的となっている過密日程について言及。今夏には新フォーマットでのFIFAクラブワールドカップ2025がアメリカで開催され、トップ選手の負担は増している。

 エンバぺは「シーズン60試合に備える準備ができているかわからない。これまでサッカーを経験してきた身として、トップレベルの試合を60試合もこなした選手を見た記憶はない。歴代最高と呼ばれる選手や、もしくはそれに少し劣る選手でも同じくらいの試合数をプレーしたのを見たことはあるが、60試合を最高の状態でプレーすることはできない。僕にとっては不可能だし、フィジカル的な準備ができていたとしても、レベルを維持する点においては無理だ」と語った。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は昨シーズンからリーグフェーズ制が導入され試合数が増加。さらに、来年開催されるFIFAワールドカップ2026は、史上初となる48カ国が出場し、決勝戦までの道のりは長くなる。

 その一方で、フランス代表キャプテンは「より試合に出てほしいというファンの気持ちはわかる」とコメント。「試合数は同じでも、少しでも休養があれば体が回復し、同じ試合数をこなせるはずだ。
僕たちは試合に出すぎていると言われるし、たくさんお金を稼いでいるとも言われる。この議論は今後も続くだし、試合数の問題だけでなく、回復の機会があるかの問題でもあるんだ」と持論を展開している。
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