リーガF(スペイン女子1部)を戦うバルセロナ・フェメニが財政難に陥っているようだ。6日、イギリスメディア『スカイ』が伝えている。


 昨シーズンのリーガFを制し、前人未到の6連覇を達成したバルセロナ・フェメニ。同クラブは女子チャンピオンズリーグでも通算3度の優勝を果たしており、スペイン国内のみならず欧州の女子サッカーを牽引するビッグクラブとして知られている。リーガF7連覇を目指す今シーズンも、先月30日に行われた開幕戦で8-0の大勝を記録。圧倒的な実力を見せつけて最高のスタートを切った。

 しかし、そんなバルセロナ・フェメニの財政問題が表面化している。クラブ公式サイトにはファーストチームの選手がわずか17名しか掲載されておらず、「2025-26シーズンのメンバーはまだ確定していない」と補足の文章が記載されている状態だ。

 『スカイ』によれば、男子チームの財政状況が女子チームにも影響を与えている模様。スペインはイングランドやアメリカと異なり、女子チームの収入がクラブ全体の財政プールに入る仕組みとなっている。リーグの規則でもファイナンシャル・フェアプレー(FFP)はクラブ全体の支出を一括して評価するルールであるため、男子チームの財政悪化が女子チーム、アカデミー、フットサルチームなど、あらゆる分野に影響を与える構造となっているようだ。

 今夏の移籍市場では17名の選手を放出するなど経費削減に取り組んだバルセロナ・フェメニだが、クラブ全体の問題が解決しない限りは今後も苦しい台所事情が続くと見込まれる。
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