FIFAワールドカップ26アフリカ予選・グループCの第7節が6日に行われ、ナイジェリア代表はルワンダ代表を1-0で破った。

 ナイジェリア代表はこれまで6度のFIFAワールドカップに出場。
前回大会終了時点で、アフリカ内ではカメルーン代表に次いで、チュニジア代表、モロッコ代表と並ぶ2位タイの出場回数を誇っている。

 前回大会のFIFAワールドカップカタール2022予選では、3次予選でガーナ代表に屈しており、4大会連続の本大会出場を逃していた。迎えた今大会、アフリカ予選では出場枠が前回大会の「5」から「9.5」に増加。この決定に伴い、アフリカ予選は大幅なフォーマット改善が施され、9つに振り分けられたグループの首位チームが出場権を手にできるようになった。2位チームのうち、成績上位の4チームはプレーオフに進む。

 だが、ポット1のチームとしてグループCに入ったナイジェリア代表は、ここまで思わぬ苦戦を強いられてきた。開幕からの3試合をすべて1-1のドローで終えると、第4節ではベナン代表に1-2と逆転負け。続く第5節のルワンダ代表戦は、FWヴィクター・オシムヘン(ガラタサライ/トルコ)の2ゴールにより、2-0と初勝利を手にしたものの、続くジンバブエ代表戦は1-1と勝ちきれず、第6節終了時点で1勝4分1敗の成績にとどまっていた。

 今節はグループC内で最も遅い開催となり、首位を走っていた南アフリカ代表、2位につけるベナン代表はともに勝利。この結果、ナイジェリア代表から見て、南アフリカ代表との勝ち点差が「9」、ベナン代表との勝ち点差が「4」に広がっており、今節も足踏みが続くと、予選敗退の可能性が高まる状況だった。

 このような状況で迎えたルワンダ代表戦、ナイジェリア代表のスターティングメンバーにはDFカルヴィン・バッシーやMFアレックス・イウォビ(ともにフルアム/イングランド)、そしてFWアデモラ・ルックマン(アタランタ)らが入った。試合は前半途中にオシムヘンが負傷交代するアクシデントにも見舞われながら、後半立ち上がりの51分、ゴール前の混戦からFWトル・アロコダレ(ウルヴァーハンプトン/イングランド)が捩じ込んだ1点が勝敗を分け、1-0で勝利。
今予選において、欲しかった2勝目を手にした。

 この結果、ナイジェリア代表は首位の南アフリカ代表と勝ち点差「6」、ベナン代表と勝ち点差「1」という状況で第7節を終えた。自力での首位浮上は困難な状況に陥っているが、両チームとの直接対決も残しており、まだまだワールドカップ本大会に進む道は閉ざされていない。

 次節は9日に行われ、ナイジェリア代表は首位・南アフリカ代表の本拠地に乗り込む。

【スコア】
ナイジェリア代表 1-0 ルワンダ代表

【得点者】
1-0 51分 トル・アロコダレ(ナイジェリア代表)
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