FIFAワールドカップ26欧州予選・グループAの第2節が7日に行われ、ドイツ代表と北アイルランド代表が対戦した。

 3大会ぶりの優勝を目指す本大会出場に向け、欧州予選を戦うドイツ代表。
しかし、4日に行われたスロバキア代表との初戦では、敵地で0-2の敗北を喫してしまった。これにより直近の国際Aマッチは3連敗となり、ユリアン・ナーゲルスマン監督率いるドイツ代表には不穏な空気が漂い始めている。勝利が至上命題となるホームでの第2節に、フロリアン・ヴィルツやヨシュア・キミッヒなどが先発入りを果たした。

 試合は立ち上がりの7分にドイツ代表がスコアを動かす。北アイルランド代表のゴールキックでプレーが再開され、中盤でセカンドボールの奪い合いが発生。プレスをかけたニック・ウォルトメイドがセンターサークルでカットし、セルジュ・ニャブリがスピードを生かしてDFラインの背後に突破する。最後はGKとの1対1をループシュートで制し、ドイツ代表が幸先よく先制した。

 対する北アイルランド代表も34分に反撃する。クロスが相手に当たる形でコーナーキックを獲得し、ジャスティン・デヴェニーがキッカーを担当。左足で入れたインスイングのクロスはゴール正面の混戦を抜け、大外でフリーとなったアイザック・プライスのもとへ。右足で合わせたシュートがネットを揺らし、ゲームは振り出しに戻された。

 追いつかれたドイツ代表は67分に決定機を演出。
ロビン・コッホのミドルシュートは相手にブロックされたものの、こぼれ球を拾ったドイツ代表が波状攻撃を仕掛ける。キミッヒがナディーム・アミリとパス交換を行い、左サイドの浅い位置でアーリークロスを選択。ゴール正面に落としたボールへヴィルツが飛び込むが、GKのビッグセーブに防がれてしまう。

 そんななか、69分にドイツ代表が勝ち越しに成功する。ポゼッションで北アイルランド代表を押し込みつつ、ハーフウェイライン左でパスを受けたダヴィド・ラウムが前線にスルーパスを供給。浮き球のボールはマクシミリアン・バイアーに合わなかったが、GKとの間を抜けながら大外のアミリにわたる。確実にゴールへ決め切り、ドイツ代表が先行した。

さらに3分後、ドイツ代表がペナルティエリア正面でフリーキックを獲得。キッカーを務めたヴィルツが右足を振り抜くと、壁上を通過したボールは鋭く落ちながらゴールに吸い込まれる。鮮やかな直接フリーキックでドイツ代表が追加点をマークした。

 結局、そのまま試合は3-1で終了し、ドイツ代表が欧州予選初勝利を収めた。次節は来月10日に行われ、ドイツ代表はホームでルクセンブルク代表と対戦。
北アイルランド代表はホームでスロバキア代表と対戦する。

【スコア】
ドイツ代表 3-1 北アイルランド代表

【得点者】
1-0 7分 セルジュ・ニャブリ(ドイツ代表)
1-1 34分 アイザック・プライス(北アイルランド代表)
2-1 69分 ナディーム・アミリ(ドイツ代表)
3-1 72分 フロリアン・ヴィルツ(ドイツ代表)
編集部おすすめ