FIFAワールドカップ26の開催国の一つ、アメリカに遠征した日本代表。現地6日のメキシコ代表戦は0-0のドロー、9日のアメリカ代表戦は0-2で敗れ、無得点の1分け1敗で9月の活動を終えた。


 インターナショナルマッチウィーク10日間で2試合を行うこと自体に変わりはないが、9月は変則的な日程となった。通常は月曜日に始動して木曜日または金曜日に試合が行われることが多いが、初戦のメキシコ代表戦は土曜日のナイトゲームだった。メキシコ戦の会場オークランドから、アメリカ代表戦が行われるコロンバスにチャーター便で移動。長距離移動に加え、時差が+3時間となり実質的に“中1.5日”でアメリカ戦に臨んだ。

 2試合未勝利という結果に終わったが、森保一監督は「遠征においては非常にこれも意義があった」と振り返る。「中2日で西から東に移動し、3時間の時差をどう調整するのか。厳しさを体感しながら今日の試合に挑めました。W杯で中2日はないですが、時差や気候が違う中での移動を伴った時のコンディション調整は、もっと細部にこだわってやっていかないといけないと感じた」とコメントしている。

 日本サッカー協会宮本恒靖会長は「(メキシコ戦の後に)コロンパスまで来て、機内でどう過ごすのか。移動や食事のタイミングなど、いろいろなものを準備すること。現地の業者の人とも話しましたし、そういったシミュレーションはある程度できた」と今回の遠征におけるピッチ外での収穫について語った。移動や時差調整など現地での経験は大きな財産となったはず。
それを9カ月後に迫った本大会で形にできるかが焦点となる。
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