ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第7節が14日に行われ、ヘンクは敵地でアンデルレヒトと対戦した。

 ヘンクは今季ここまで行われたジュピラー・プロ・リーグで、2試合未消化という状況のなか、2勝1分2敗とぴったり五分の勝率を記録。
勝ち越しを狙う今節は、ここまで3勝2敗を記録するアンデルレヒトの本拠地に乗り込む。ヘンクに所属する伊東純也は、日本代表の一員として9月のアメリカ合衆国遠征に参加していたが、チーム合流後の公式戦初陣でもスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は序盤から一進一退の攻防が続く。左ウイングのポジションに入った伊東は、カットインや縦の突破など、多彩なドリブルとラストパスで守備網の攻略を試みるが、先制点にはつながらない。

 29分にはボックス内で左からの折り返しを受けた伊東が、右足でシュートを放つも、ここは相手のブロックに阻まれる。このこぼれ球を拾って、ヘンクが攻撃を続けると、バックパスがズレたことで生まれたルーズボールに対して、トリスタン・デフレーフがスライディングタックル。これがブライアン・ヘイネンの足に直撃し、レッドカードが提示され、アンデルレヒトは前半のうちから10人での戦いを強いられることとなった。

 それでも、スコアレスで後半へ折り返すと、57分には数的不利のアンデルレヒトが先手を取る。敵陣右サイド大外の位置でパスを受けたキリアン・サルデラが、右足でピンポイントのクロスボールを蹴り込むと、ボックス内でDFの背中のスペースへ飛び込んだルイス・バスケスがヘディングシュートを叩き込んだ。

 ヘンクとしては、10人の相手に先制を許す苦しい展開。72分には2枚の交代カードを切ったことで、伊東のポジションを“本職”の右サイドへ移したが、同点弾を奪えないまま時計の針が進む。それでも、80分には遂に試合を振り出しに戻す。
左サイドを駆け上がったヨリス・カイェンベがグラウンダーのボールを折り返すと、後方へ下がりながらうまく合わせたユーセフ・エラビが左足でシュートを流し込んだ。

 終盤の88分には、クロスボールに対して高く足を上げたエラビにレッドカードが提示されたものの、OFR(オンフィールドレビュー)を経てカードの色が黄色に変更。ヘンクは最後まで11人で逆転を目指したが、次の1点は奪えずにタイムアップを迎えた。伊東は81分に途中交代した。

 この後、ヘンクは17日に第5節未消化分を戦い、ホームにシャルルロワを迎える。一方で、アンデルレヒトは20日、次節のジュピラー・プロ・リーグでGK野澤大志ブランドンと綱島悠斗を擁するロイヤル・アントワープをホームに迎える。

【スコア】
アンデルレヒト 1-1 ヘンク

【得点者】
1-0 57分 ルイス・バスケス(アンデルレヒト)
1-1 80分 ユーセフ・エラビ(ヘンク)
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