ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第7節が14日に行われ、シント・トロイデンとウェステルローが対戦した。

 ここまでジュピラー・プロ・リーグの6試合を消化し、4勝2分無敗と絶好のスタートを切ったシント・トロイデンが、5試合消化時点で2勝3敗と負け越しているウェステルローをホームに迎えた一戦。
シント・トロイデンに所属するGK小久保玲央ブライアン、畑大雅、山本理仁、伊藤涼太郎がスタメンに入り、キャプテンマークを巻く谷口彰悟は今季初の先発に名を連ねる。松澤海斗と後藤啓介はベンチスタートとなった。対するウェステルローは、木村誠二と坂本一彩がスターティングメンバーに並んだ。

 試合は前半終盤の39分、均衡が破れる。ウェステルローは敵陣でルーズボールを拾ったアーサー・ピエドフォートが斜めの方向へ繋ぐと、前を向いた坂本が中央を破るパスを通す。ボールを引き取ったナチョ・フェリが相手を振り切り、右足でシュートを叩き込んだ。

 ウェステルローが1点をリードして後半へ折り返すと、立ち上がりの48分にはシント・トロイデン側にミスが発生。GK小久保からのパスを受けた谷口が、前線へパスを通そうとしたところをナチョ・フェリに奪われると、ボックス内でのスライディングで倒してしまい、PKを献上。キッカーを務めたグリフィン・ヨウがゴール左下を狙うと、GK小久保はボールに触ったものの、防ぎ切ることはできず、追加点を許した。

 一方で、大きな追加点を得たウェステルローは勢いに乗り、58分にはトドメの3点目をゲット。自らが蹴ったフリーキックが壁に直撃した後、ドギュチャン・ハルポラットがボックス右を持ち運んでクロスボールを送り、最後はファーサイドのエミン・バイラムがヘディングシュートを沈めた。

 シント・トロイデンは59分に後藤、76分に松澤を送り出し、反撃の狼煙を上げようと試みる。
両選手ともにゴールの匂いを漂わせるような攻撃の絡みを見せ、特に後藤はゴール前のターゲットとしてゴールに迫るシーンも作り出したものの、最後まで1点は生まれずにタイムアップ。シント・トロイデンは開幕7試合目にして今季初黒星を喫し、ウェステルローは今季初の連勝を成し遂げた。

 なお、GK小久保を筆頭に、谷口、山本、伊藤、そして木村がフル出場。畑は69分、坂本は78分に途中交代した。

 次節はは21日に行われ、シント・トロイデンは敵地でクラブ・ブルッヘと、ウェステルローはホームでスタンダール・リエージュと、それぞれ対戦する。

【スコア】
シント・トロイデン 0-3 ウェステルロー

【得点者】
0-1 39分 ナチョ・フェリ(ウェステルロー)
0-2 50分 グリフィン・ヨウ(PK/ウェステルロー)
0-3 58分 エミン・バイラム(ウェステルロー)
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