ラ・リーガ第4節が14日に行われ、バルセロナとバレンシアが対戦した。

 今季のバルセロナはラ・リーガ開幕2連勝と好スタートを切ったものの、インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節は、敵地でラージョ・バジェカーノと1-1のドロー。
今節は今季初のホームゲームで、ここまで1勝1分1敗の成績を残すバレンシアと激突。当初は改修工事明けの『カンプ・ノウ』に帰還する予定だったが、必要な認可が降りなかった関係により、『エスタディ・ヨハン・クライフ』にて開催された。

 試合は序盤からバルセロナが主導権を握る。痛みを抱えたままスペイン代表の活動に合流していたラミン・ヤマルがメンバー外となったほか、ミッドウィークを見据えてハフィーニャやロベルト・レヴァンドフスキもベンチスタートとなったものの、11分には“第4のFW”が決定機に絡む。ペドリからのパスを受けたフェルミン・ロペスが中央を掻い潜り、抜け出したフェラン・トーレスがGKと1対1のチャンスを迎えたものの、飛び出してきたGKフレン・アギレサバラを見て放ったループシュートは枠を外れる。

 以降もルーニー・バルジやフェルミンらがゴールを脅かす場面を作り、29分には先制に成功。パウ・クバルシが中央を破る見事なパスを通すと、フェランがダイレクトでコースを変え、背後へ抜け出したフェルミンがうまくファーサイドを射抜く。流れるようなパスワークでバルセロナが先手を取り、1点をリードしてハーフタイムに突入した。

 バルセロナはハーフタイム明けからハフィーニャを投入。後半に入っても試合はバルセロナのペースで進み、48分にはラッシュフォードからの折り返しをフェルミンがダイレクトで触り、最後はフェランがチャンスを迎えるも、右足で放ったシュートはポストに嫌われる。後半最初の決定機こそ仕留め損なったが、53分にはラッシュフォードが左サイドから右足でインスイングのボールを蹴り込むと、GKアギレサバラの前に飛び込んだハフィーニャが押し込み、バルセロナがリードを広げた。

 攻撃の手を緩めないバルセロナは56分、最終ライン手前に作り出したスペースでパスを受けたフェルミンが、ターンしてからペナルティエリア手前で左足一閃。
見事なミドルシュートを叩き込み、バルセロナが勝利を決定付けると、67分にはピッチ中央付近で前を向いたフェルミンが浮き球のボールを送り、ボックス内へ入ったハフィーニャが、豪快なボレーシュートを突き刺した。

 4点をリードしたあとの68分、バルセロナはレヴァンドフスキとダニ・オルモを投入。すると、ポーランド代表ストライカーは、わずか20分間の出場時間でも“ゴールショー”に参列。まずは76分、右サイドのスペースをジュール・クンデがドリブルで前進し、スペースで前を向いたダニ・オルモがパスで中央を破ると、最後はレヴァンドフスキがファーストタッチで持ち出して右足シュートを沈める。

 続く86分には、左ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷からの復帰を果たし、初めて公式戦のピッチに立ったマルク・ベルナルからのラストパスに抜け出し、したたかにループで仕留める。当初はオフサイドと判定されたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経てゴールが認められ、レヴァンドフスキはわずかな時間で2得点を奪った。

 試合はこのままタイムアップ。フェルミン、ハフィーニャ、レヴァンドフスキがそれぞれ2得点ずつを奪い、終わってみれば今季最多ゴールを奪ったバルセロナが、初のホームゲームを勝利した。バレンシアとしては、2試合ぶりの黒星となった。

 このあと、バルセロナは18日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節でニューカッスルの本拠地に乗り込む。一方、バレンシアは20日、次節のラ・リーガでアスレティック・ビルバオをホームに迎える。

【スコア】
バルセロナ 6-0 バレンシア

【得点者】
1-0 29分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
2-0 53分 ハフィーニャ(バルセロナ)
3-0 56分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
4-0 67分 ハフィーニャ(バルセロナ)
5-0 76分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
6-0 86分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)


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