スコティッシュ・プレミアシップ第5節が14日に行われ、セルティックは敵地でキルマーノックと対戦した。

 現在、スコティッシュ・プレミアシップを4連覇中のセルティックは、今季に入ってからも国内では無類の強さを維持。
開幕3連勝を飾ったあと、インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節は、“宿敵”レンジャーズとの“オールドファーム”をスコアレスドローで終えていた。リーグ戦では3勝1分と無敗を維持しているほか、スコティッシュ・リーグカップの2回戦でもフォルカークを4-1で粉砕。一方で、チャンピオンズリーグ(CL)予選ではプレーオフでカイラトにPK戦の末に敗れ、今季はヨーロッパリーグ(EL)へ回ることが決まっている。

 リーグ戦で再び連勝街道に戻りたい今節は、ここまでの4戦をすべてドローで終えているキルマーノックの本拠地に乗り込む。日本代表として9月のアメリカ合衆国遠征に参加していた前田大然に加えて、旗手怜央もセルティックのスターティングメンバーに名を連ねた。一方で、稲村隼翔と山田新はメンバーから外れた。

 試合はスコアレスで時計の針が進み、前半の45分間の中で得点は生まれなかったものの、後半に入った57分、日本代表の“韋駄天アタッカー”が結果を残す。セルティックは相手を敵陣低い位置まで押し込んだ状況の中、ブロックの外でボールを回すと、マルセロ・サラッチがアーリークロスを供給。動き直しからスピードを上げ、ニアサイドのスペースへ飛び込んだ前田が、“らしさ”溢れるヘディングシュートを沈めた。

 今季の前田はスコティッシュ・リーグカップの2回戦でゴールを記録していたものの、スコティッシュ・プレミアシップでの得点はなく、これが嬉しい初ゴールとなっている。

 セルティックが1点をリードし、試合は終盤に入ったものの、キルマーノックは83分、セットプレーから試合を振り出しに戻す。セルティックとしては、2試合連続ドローの可能性も考えられる嫌な展開を強いられたが、後半アディショナルタイムにはPKを獲得。
“デッドライン・デー”にセビージャから新加入し、この試合がセルティックでのデビュー戦だったケレチ・イヘアナチョが、このPKを落ち着いて成功させた。

 試合はこのままタイムアップを迎え、セルティックは2-1で勝利し、リーグ戦で2試合ぶりの白星を掴み取った。前田と旗手は70分に途中交代している。

 このあと、セルティックは21日、スコティッシュ・リーグカップの準々決勝でパーティック・シッスルと対戦する。

【スコア】
キルマーノック 1-2 セルティック

【得点者】
0-1 57分 前田大然(セルティック)
1-1 83分 デイヴィッド・ワトソン(キルマーノック)
1-2 90+6分 ケレチ・イヘアナチョ(PK/セルティック)
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