藪田光教監督が就任したFC大阪が粘り強く戦い、5試合ぶりの勝利を手にした。しかも、相手はJ2昇格争いのライバル・栃木シティ。
9月中旬とはいえ、キックオフ時の気温は31.3℃、湿度40%。蒸し暑さの残る東大阪市花園ラグビー場での上位対決は序盤から一進一退の攻防が続いた。FC大阪は栃木Cの攻撃の核となる両サイドの田中パウロ淳一、バスケス バイロンを執拗なマークで徹底的に封じ、試合を0-0で折り返した。今年3月に左足甲を骨折し、復帰戦となったDF美馬和也は「相手の脅威に絶対に仕事をさせてはいけないとの気持ちでピッチに立った」と胸を張った。
FC大阪の得点はペナルティーエリアのすぐ外、やや右寄りの位置で主将のFW久保吏久斗が倒されて得たFKから。「直接狙うことも考えたが、壁の人数が多かったので」という右利きのキッカー、MF澤崎凌大がふわりと上げたボールを遠いサイドで待ち構えていたFW利根瑠偉が頭で合わせて先制点を奪った。
その後は守備陣を投入し、5バックにするなどして栃木Cの反攻をしのいだ。「苦しい時間帯もあったが、全員で乗り越えた。これ以上引き離されるわけにはいかない」と利根。
栃木Cの今矢直城監督は「我々もハングリーさを強みにしてきたが、FC大阪に上回られた。もっと何かできたのではないかと思う」と試合を総括した。
残り11試合。失速しかけていたFC大阪は息を吹き返し、首位ヴァンラーレ八戸との勝点差は6、2位の鹿児島ユナイテッドFC、3位の栃木Cとは3差とした。混戦が続くJ3の熱い戦いはまだまだ終わらない。
取材・文=北川信行
体を張った守備でJ3屈指の破壊力を誇る栃木Cの攻撃を封じ、57分にセットプレーから奪った1点を守り切った。11日の正式就任後、初白星となった藪田監督は「これ以上、負けられないのは選手もわかっていた。この試合に懸ける思いのベースのところが出せた」と納得の表情を浮かべた。
9月中旬とはいえ、キックオフ時の気温は31.3℃、湿度40%。蒸し暑さの残る東大阪市花園ラグビー場での上位対決は序盤から一進一退の攻防が続いた。FC大阪は栃木Cの攻撃の核となる両サイドの田中パウロ淳一、バスケス バイロンを執拗なマークで徹底的に封じ、試合を0-0で折り返した。今年3月に左足甲を骨折し、復帰戦となったDF美馬和也は「相手の脅威に絶対に仕事をさせてはいけないとの気持ちでピッチに立った」と胸を張った。
FC大阪の得点はペナルティーエリアのすぐ外、やや右寄りの位置で主将のFW久保吏久斗が倒されて得たFKから。「直接狙うことも考えたが、壁の人数が多かったので」という右利きのキッカー、MF澤崎凌大がふわりと上げたボールを遠いサイドで待ち構えていたFW利根瑠偉が頭で合わせて先制点を奪った。
その後は守備陣を投入し、5バックにするなどして栃木Cの反攻をしのいだ。「苦しい時間帯もあったが、全員で乗り越えた。これ以上引き離されるわけにはいかない」と利根。
前任の大嶽直人監督の下でヘッドコーチを務めてきた藪田監督は「できれば自分も一緒にクビにしてほしい気持ちもあったが、直人さんから『自分ならできる』と言われ、やるからには(優勝、J2昇格の)目標に向かってやりたい」と決意表明した。
栃木Cの今矢直城監督は「我々もハングリーさを強みにしてきたが、FC大阪に上回られた。もっと何かできたのではないかと思う」と試合を総括した。
残り11試合。失速しかけていたFC大阪は息を吹き返し、首位ヴァンラーレ八戸との勝点差は6、2位の鹿児島ユナイテッドFC、3位の栃木Cとは3差とした。混戦が続くJ3の熱い戦いはまだまだ終わらない。
取材・文=北川信行
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