チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節が16日に行われ、ユヴェントス(イタリア)とドルトムント(ドイツ)が対戦した。

 昨季のセリエAを4位で終え、今季のCL出場権を獲得したユヴェントス。
新シーズンは国内リーグ開幕から3連勝を飾り、好調を維持したまま今大会の初戦へと臨む。対するは、昨季のブンデスリーガで4位フィニッシュを果たしたドルトムント。今季の公式戦ではここまで無敗を保っており、こちらも好調を維持して敵地でのCL開幕戦に挑む。

 試合は序盤からユヴェントスが主導権を握り、開始早々の4分にケフラン・テュラムがミドルシュートをお見舞い。相手選手にディフレクトしたボールはゴール方向に飛んだが、GKグレゴール・コベルが右手一本でなんとか掻き出した。

 32分にはユヴェントスがドルトムントを押し込みつつ、ロイド・ケリーが左サイドのケナン・ユルディズへと展開。細かいタッチで複数のマーカーを引きつけつつ、ペナルティエリア正面に横パスを送る。ボールを引き出したジョナサン・デイヴィッドはワントラップから左足でシュートを選択したものの、枠の上へ大きく外れてしまった。

 そんななか、53分にアウェイのドルトムントがスコアを動かす。中盤右サイドからカリム・アデイェミが逆サイドに散らし、空中戦で生まれたこぼれ球をフェリックス・ヌメチャが回収。セール・ギラシを経由して再びアデイェミにボールが渡ると、緩急を生かしながらマーカーのタイミングを外しつつ、ボックス正面で左足を振っていく。グラウンダーのシュートは枠の右下に吸い込まれ、ドルトムントが先制した。


 一方のユヴェントスも64分、右サイドでパスを受けたジョアン・マリオがロイス・オペンダとのワンツーでペナルティエリア手前へと突破。ドリブルでボックス正面に運び、フリーの状態で待つユルディズにパスを出す。“背番号10”は得意とする斜め45度から右足を一振り。狙い澄ましたコントロールショットは鮮やかにネットへ突き刺さり、ユヴェントスが追いついた。

 ここからゲームは打ち合いに様変わりし、65分にはヌメチャのミドルシュートでドルトムントが勝ち越しに成功。再度ビハインドを背負ったユヴェントスも、その2分後に途中出場のドゥシャン・ヴラホヴィッチが同点弾をマークする。

 それでも75分にヤン・コウトがショートカウンターからグラウンダーでニアを射抜き、ドルトムントが3度目の勝ち越しゴールをゲット。86分にはラミ・ベンセバイニがPKを沈め、ドルトムントがリードを2点に広げる。しかし、試合はこのまま終わらない。90+4分にヴラホヴィッチの得点でユヴェントスが1点差に迫ると、その2分後にはヴラホヴィッチのクロスからケリーが値千金のヘディング弾を決める。

 結局、スコアは4-4で終了し、互いに1ポイントずつを分け合った。次節は来月1日に行われ、ユヴェントスはアウェイでビジャレアル(スペイン)と対戦。
ドルトムントはホームでアスレティック・ビルバオ(スペイン)と対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 4-4 ドルトムント

【得点者】
0-1 53分 カリム・アデイェミ(ドルトムント)
1-1 63分 ケナン・ユルディズ(ユヴェントス)
1-2 65分 フェリックス・ヌメチャ(ドルトムント)
2-2 67分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)
2-3 75分 ヤン・コウト(ドルトムント)
2-4 86分 ラミ・ベンセバイニ(PK/ドルトムント)
3-4 90+4分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)
4-4 90+6分 ロイド・ケリー(ユヴェントス)

【動画】ユヴェントスvsドルトムントのハイライト!



編集部おすすめ