ベンフィカがジョゼ・モウリーニョ氏の招へいに向けて動いているようだ。17日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 “スペシャル・ワン”の愛称で知られる世界屈指の名将に母国帰還の可能性が浮上している。現地時間16日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節でカラバフに大金星を献上したベンフィカは、ブルーノ・ラージ監督の解任を決断。マヌエル・ルイ・コスタ会長が指揮官退任を明言した中、現在はモウリーニョ氏の招へいに向けて交渉を進めているようだ。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ベンフィカとモウリーニョ氏との交渉は順調に進展しており、近日中に正式契約が締結される可能性があるという。先月末にフェネルバフチェの指揮官を解任されたばかりのモウリーニョ氏は指導現場への復帰を熱望しており、母国屈指の名門クラブを率いることに意欲を示しているようだ。

 現在62歳のモウリーニョ氏はこれまで欧州各国の名門クラブの指揮官を歴任。2003-04シーズンにポルトをCL優勝に導くと、2度に渡って指揮を執ったチェルシーでは合計8つのタイトルを獲得し、2004-05シーズンには史上最少の15失点でプレミアリーグを制覇した。インテルやレアル・マドリードマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、ローマを率いた後、昨年夏にはフェネルバフチェに就任。しかし、今シーズンのCLプレーオフでベンフィカに敗れたことが決定打となり、8月29日に解任された。

 なお、ベンフィカの監督就任が決定した場合、モウリーニョ氏にとってはポルト退任以来18年ぶりの母国復帰となる。
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