ベンフィカが、新指揮官にジョゼ・モウリーニョ氏を招へいすることになりそうだ。

 16日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節でカラバフに2-3で逆転負けを喫し、CLのグループステージ/リーグフェーズにおいてアゼルバイジャン勢として初の白星を献上したベンフィカは、ブルーノ・ラージ監督の解任を決断した。


 これに伴い、後任の選定に動いているベンフィカは、先月末にフェネルバフチェの監督を解任されて現在はフリーとなっているモウリーニョ氏と接触していることが明らかになっていた。

 そんななか、イギリスメディア『BBC』によると、ベンフィカとの会談に向けてリスボンに到着したモウリーニョ氏は「ベンフィカから正式に興味があるかと打診された。ベンフィカにノーと言う監督がいるだろうか?」と語りながら、「ベンフィカを率いる機会を与えられた時、私はためらうことなく、興味がある、ぜひやりたいと答えた」と就任に前向きな姿勢を示していることを明かしている。

 そして、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ベンフィカはモウリーニョ氏と新指揮官就任で口頭合意に至った模様で、2027年6月30日までとなる契約を締結する見込みであることが伝えられている。

 現在62歳のモウリーニョ氏は、これまでポルトやチェルシー、インテル、レアル・マドリードマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、ローマなどを指揮。2度のチャンピオンズリーグ制覇など、数々のタイトルを手にしてきた。2024年7月からフェネルバフチェを率いていたが、チャンピオンズリーグ(CL)・プレーオフでベンフィカに敗れたこともあり、クラブ会長との対立によって8月29日に退任していた。

 なお、ベンフィカは9月30日に敵地『スタンフォード・ブリッジ』でのCL・リーグフェーズ第2節のチェルシー戦を控えており、モウリーニョ氏が新監督に就任すれば、同氏にとっては就任早々にかつて2度率いたことのある古巣と対戦することにもなるため、動向には注目が集まりそうだ。
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