現役時代に長年マンチェスター・ユナイテッドでプレーした元イングランド代表MFウェイン・ルーニー氏が、現役時代の成功の秘訣を語った。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 2004年から2017年までマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたルーニー氏は、同クラブの253ゴールという歴代最多得点記録を保持し、5度のリーグ優勝やチャンピオンズリーグ(CL)制覇など数々のタイトル獲得に貢献を果たした。

 そんなルーニー氏はサー・アレックス・ファーガソン監督の下で数々の成功を収めた理由について聞かれると、「PSP(プレイステーション・ポータブル)で遊んでいたことが私たちの成功の大きな要因だと確信している」とチームバスなどにおいて携帯型ゲーム機でミリタリーゲームである『SOCOM』を5対5などで対戦していたことがチームに好影響を及ぼしたと語った。

「PSPのおかげでコミュニケーションが増えたりした。飛行機やチームバスでもよくプレイしていたよ。私やリオ(・ファーディナンド)、マイケル・キャリック、ジョン・オシェイ、ウェズ・ブラウンたちとよくやっていた」

「話し合わなければならないし、戦術的に正しく、倒れた人を蘇生させなければならないしね。それが僕たちの成功の大きな要因だった。当時の選手に聞いてみれば、素晴らしかったとわかると思う」

 続けて、「どのようにあのゲームをするかが、その選手の試合のプレースタイルを反映していた」とゲームによって選手の性格も分かり合えたことが良かったと振り返った。

「マイケル・キャリックは、少しずる賢く冷静沈着なタイプだった。身を潜めて隠れたりして、彼が投げた小さな手榴弾が跳ねる音を聞いたりしていた。私はただひたすら真っ向から、塹壕の最前線に飛び込んでいくだけだった」

 一方で、「エトヴィン・ファン・デル・サールはよくイライラしていたよ」とルーニー氏はチーム全員が遊んでいる状況を好んでいたわけではなかったことも明かした。

「チームバスに乗っている時にあちこちで自分たちの居場所を知らせる大声で叫ばれていたからね。相手が1人になった時には意思疎通を図って側面から攻撃しようとしていたから、ファン・デル・サールはイライラしてできるだけ私たちから遠ざかろうと動いていたよ」
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