今季のプレミアリーグで開幕5連勝を飾ったリヴァプールが、2年ぶりの王座奪還を目指してカラバオ・カップに登場する。
試合は開始早々から両者が決定機を演出する。1分にジョー・ゴメスが敵陣内でプレスをかけ、カーティス・ジョーンズが挟み込むようにボールを奪取。ラストパスを受けたアレクサンデル・イサクがボックス内で右足を振り抜くが、シュートはGKに防がれてしまう。一方のサウサンプトンも、6分にテンポの良いパスワークでリヴァプールの守備網を攻略。左サイドに散らしたアダム・アームストロングが折り返しを受け直し、ダイレクトでシュートを狙う。だが、こちらもボールはGKに弾かれてしまった。
久々に出場機会を得た遠藤は、立ち上がりこそ不用意なボールロストがあったものの、徐々に中盤で持ち味を発揮。25分には相手のクリアボールに素早く反応し、強烈なボディコンタクトでマーカーを弾き飛ばす。自らボールを運んでカウンターを生み出し、拮抗した展開で存在感を示していく。
そんななか、サウサンプトンのシュートがクロスバーに直撃した直後、43分にリヴァプールが均衡を破る。
先行を許したサウサンプトンだったが、76分にゲームを振り出しへと戻す。右サイドでコーナーキックを得ると、ライアン・マニングがインスイングでクロスを供給。ファーに送られたボールを遠藤が対処するが、ヘディングのこぼれ球がゴール前に飛んでしまう。これをシェイ・チャールズが押し込み、サウサンプトンが追いついた。
それでも85分にリヴァプールが再び勝ち越し弾を挙げる。ハーフウェイラインでボールを持ったアンドリュー・ロバートソンが前線にフィードを送り、左サイドから斜めにスプリントしたキエーザがペナルティエリア内に抜け出す。横パスをウーゴ・エキティケが流し込み、リヴァプールがリードを奪い直した。しかし、得点を決めたエキティケは興奮のあまりユニフォームを脱いでしまい、2枚目のイエローカードを受けて退場となった。
結局、そのまま試合は2-1で終了し、リヴァプールが勝利した。
【スコア】
リヴァプール 2-1 サウサンプトン
【得点者】
1-0 43分 アレクサンデル・イサク(リヴァプール)
1-1 76分 シェイ・チャールズ(サウサンプトン)
2-1 85分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)
【動画】得点後にシャツを脱いで退場となるエキティケ