カラバオ・カップ3回戦が23日に行われ、リヴァプールとサウサンプトン(2部)が対戦した。

 今季のプレミアリーグで開幕5連勝を飾ったリヴァプールが、2年ぶりの王座奪還を目指してカラバオ・カップに登場する。
対するは、ノリッジ(2部)を破って2大会連続の3回戦進出を決めたサウサンプトン。ともに日本人選手が所属する両クラブだが、リヴァプールのMF遠藤航は今季の公式戦で初先発し、今大会2戦連発を狙うサウサンプトンのMF松木玖生はサブスタートとなった。

 試合は開始早々から両者が決定機を演出する。1分にジョー・ゴメスが敵陣内でプレスをかけ、カーティス・ジョーンズが挟み込むようにボールを奪取。ラストパスを受けたアレクサンデル・イサクがボックス内で右足を振り抜くが、シュートはGKに防がれてしまう。一方のサウサンプトンも、6分にテンポの良いパスワークでリヴァプールの守備網を攻略。左サイドに散らしたアダム・アームストロングが折り返しを受け直し、ダイレクトでシュートを狙う。だが、こちらもボールはGKに弾かれてしまった。

 久々に出場機会を得た遠藤は、立ち上がりこそ不用意なボールロストがあったものの、徐々に中盤で持ち味を発揮。25分には相手のクリアボールに素早く反応し、強烈なボディコンタクトでマーカーを弾き飛ばす。自らボールを運んでカウンターを生み出し、拮抗した展開で存在感を示していく。

 そんななか、サウサンプトンのシュートがクロスバーに直撃した直後、43分にリヴァプールが均衡を破る。
相手が最後尾からビルドアップを試みると、前線から連動したプレスを披露。イサクがGKにプレッシャーをかけ、フェデリコ・キエーザがボックス内でインターセプトに成功。ゴール前に出した折り返しをイサクがダイレクトで合わせ、新戦力の初ゴールでリヴァプールが先制した。

 先行を許したサウサンプトンだったが、76分にゲームを振り出しへと戻す。右サイドでコーナーキックを得ると、ライアン・マニングがインスイングでクロスを供給。ファーに送られたボールを遠藤が対処するが、ヘディングのこぼれ球がゴール前に飛んでしまう。これをシェイ・チャールズが押し込み、サウサンプトンが追いついた。

 それでも85分にリヴァプールが再び勝ち越し弾を挙げる。ハーフウェイラインでボールを持ったアンドリュー・ロバートソンが前線にフィードを送り、左サイドから斜めにスプリントしたキエーザがペナルティエリア内に抜け出す。横パスをウーゴ・エキティケが流し込み、リヴァプールがリードを奪い直した。しかし、得点を決めたエキティケは興奮のあまりユニフォームを脱いでしまい、2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

 結局、そのまま試合は2-1で終了し、リヴァプールが勝利した。
なお、遠藤はフル出場したものの、松木に出番は訪れなかった。次戦は来月27日の週に開催される。

【スコア】
リヴァプール 2-1 サウサンプトン

【得点者】
1-0 43分 アレクサンデル・イサク(リヴァプール)
1-1 76分 シェイ・チャールズ(サウサンプトン)
2-1 85分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)

【動画】得点後にシャツを脱いで退場となるエキティケ




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