マインツに所属する日本代表MF川﨑颯太が新たなポジションに挑戦する可能性が浮上しているようだ。24日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。


 現地時間20日に行われたブンデスリーガ第4節でアウクスブルクを4-1で下したマインツ。中盤の一角としてフル出場した日本代表MF佐野海舟が移籍後初得点を含む1ゴール1アシストと躍動し、待望の今シーズン初勝利を飾った。

 しかし、3-4-2-1システムの右ウイングバック(WB)を務めるフランス人DFアントニ・カシがこの試合で右ハムストリングを負傷。手術は予定されていないものの、離脱期間は数カ月間に及ぶ見込みで、クラブは2026年初頭のトレーニング復帰が当面の目標だと発表している。

 カシ不在の期間に右WBの穴を埋めると見られているのがスイス代表DFシルヴァン・ヴィドマーとオーストリア人DFニコラス・ヴェラチュニヒ。しかし、『ビルト』が報じたところによると、現地時間23日に行われたトレーニングではヴィドマーとヴェラチュニヒが負荷調整のため早めにロッカールームへと戻り、ボランチを主戦場とする川﨑が紅白戦で右WBのポジションに入ったという。

 現在24歳の川﨑は京都サンガF.C.の下部組織出身で、2020年にデビューを飾ったトップチームでは公式戦通算179試合に出場し14ゴール11アシストをマーク。今夏にレンタル加入したマインツではここまでブンデスリーガで1試合、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)予選で1試合に出場している。現時点で主力定着には至っていないが、右WBでもプレー可能となれば今後の出場機会増加も見込まれるだろう。
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