バルセロナは28日、ラ・リーガ第7節でレアル・ソシエダと対戦し、2-1で勝利した。試合後、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が、バルセロナのゴールマウスを守った元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーのコメントを伝えた。


 ここまで、チャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦で6勝1分と絶好のスタートを切ったバルセロナ。今節はホームでレアル・ソシエダと対戦すると、序盤の31分に元スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラに先制ゴールを奪われたが、前半終了間際にセットプレーからフランス代表DFジュール・クンデが同点ゴールを奪い、1-1でハーフタイムに突入。後半に入り、58分に負傷明けのスペイン代表FWラミン・ヤマルを送り出すと、直後のプレーでヤマルのクロスボールからポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが逆転ゴールをゲット。試合はこのまま2-1で終了し、今節のレアル・マドリードの結果を踏まえ、バルセロナはラ・リーガの首位に躍り出た。

 同試合、バルセロナのゴールマウスを守ったのは、今季公式戦初出場だったシュチェスニー。今月26日、ここまで全試合に出場していたスペイン人GKジョアン・ガルシアが左ひざ半月板を断裂し、手術を受けることが発表されており、同選手に代わっての出場だった。

 昨季、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの長期離脱を受けて、現役引退を撤回してバルセロナに加入すると、後半戦は正守護神としてバルセロナを支え続けたベテランGKは、今季初の出場機会を得た一戦でもチームを勝利へ導いた。これで、シュチェスニーは昨季から数えてラ・リーガ16試合目の出場となったが、成績は15勝1分無敗と圧巻の数字。“無敗記録”をまた1つ伸ばしてみせた。

 だが、シュチェスニーは自身今季初出場となったゲームを勝利で飾ったにもかかわらず、笑顔を見せなかった。「今日は幸せだなんて言ってほしくない。なぜなら、ジョアン・ガルシアの身に起こったことを本当に残念に思っているからだ。
今日の僕に対して、“嬉しい”という言葉は適切ではない」と言葉を紡ぎ、“ライバル”の負傷離脱を悲しんだ。

「もちろん、バルサの選手として再びプレーできたことは嬉しい。ただし、ジョアン・ガルシアが負傷している以上、僕は決して幸せじゃない」と心境を告白したシュチェスニー。J・ガルシアの離脱期間は4~6週間程度と見込まれているが、「彼が一刻も早く戻ってきて、長い間、GKとしてこのクラブのエンブレムを守ってくれることを願っている」と、負傷中のJ・ガルシアに“エール”を送った。


【ハイライト動画】バルサ、ソシエダ相手に逆転勝利で首位浮上



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