『BBC』によると、インファンティーノ会長はスイスのチューリッヒに置かれているFIFA本部での会議の冒頭にて「私たちは現在世界中で起こっている多くの紛争で苦しんでいる人々に心を寄せている。そして今、サッカーが伝えることができる最も重要なメッセージは平和と団結だ」とコメント。一方で、パレスチナ紛争をめぐるイスラエルへの対応については次のように述べた。
「FIFAは地政学的な問題を解決することはできないが、求心性、教育、文化、人道的価値を活用して世界中でサッカーを推進することはできるし、そうしなければならない」
インファンティーノ会長は同2日、パレスチナサッカー協会(PFA)のジブリール・ラジューブ会長と会談。サッカーの力を使って人々を一つにするというFIFAの決意をあらためて伝えたという。また、FIFAのヴィクター・モンタリアーニ副会長は同1日に「まず第一に、イスラエルは欧州サッカー連盟(UEFA)の加盟国だ。私が何らかの理由で同じ地域の加盟国と交渉しなければならないのと同じことで、彼らはそれに対処しなければならない」と、イスラエルへの制裁有無などはUEFAが決定を下すべきとの認識を示している。