プレミアリーグ第7節が4日に行われ、8位に位置するチェルシー(勝ち点8)と、日本代表MF遠藤航が所属する首位のリヴァプール(勝ち点15)が対戦した。

 ホームのチェルシーは前節、退場処分を受けたDFトレヴォ・チャロバーが出場停止。
さらに、DFトシン・アダラビオヨとDFウェズレイ・フォファナ、DFレヴィ・コルウィルが欠場中のため、センターバック(CB)のコンビはDFブノワ・バディアシルとDFジョシュ・アチャンポンというフレッシュな組み合わせに。攻撃の中核を担うMFコール・パーマーも間に合わなかった。

 対するリヴァプールは前節、クリスタル・パレスに敗れて今季初黒星。ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)でGKアリソンが負傷し、当面は欠場となる見込み。コンディションが心配されたFWフェデリコ・キエーザとFWウーゴ・エキティケはベンチ入りを果たした。また、MFフロリアン・ヴィルツがスタメンから外れ、日本代表MF遠藤航らと共にベンチスタートとなった。

 今節屈指の好カードとなった一戦は、14分に均衡が崩れる。中盤でマークを外したモイセス・カイセドがドリブルでボールを持ち上がり、ボックス手前から右足を一閃。鋭い弾道のミドルがゴール左上に突き刺さり、ホームのチェルシーが先制に成功する。

 対するリヴァプールも20分、コーディ・ガクポの突破からドミニク・ソボスライが決定を迎えたが、対応したバディアシルにブロックされた。その後はホームのチェルシーが押し気味に試合を進めるも、拮抗した展開が続いたまま後半へ。1点を追うリヴァプールは、ハーフタイムにコナー・ブラッドリーに代えてフロリアン・ヴィルツを投入。
ソボスライを右サイドバックに据えた。

 リヴァプールは、投入されたヴィルツが絡んだ攻撃からモハメド・サラーが好機を迎えるも、これを決めれない。さらに55分にはアンドリュー・ロバートソンとカーティス・ジョーンズを送り出し、ライアン・フラーフェンベルフをCBの位置に下げる攻撃的な采配で得点を奪いにかかる。すると18分、フラーフェンベルフの持ち出しを起点を起点に攻め込むと、右サイドの深い位置からソボスライが折り返したボールをボックス中央のアレクサンデル・イサークがトラップ。これが足下から流れるも、そのボールに反応したガクポが押し込み、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。

 チェルシーは、バディアシルとアチャンポンの両CBが負傷交代となるアクシデントに見舞われるも、途中出場のジェイミー・バイノー・ギテンスとエステヴァンらが果敢にゴールへと迫る。しかし、リヴァプールのGKギオルギ・ママルダシュヴィリの牙城を崩し切ることができない。それでも後半アディショナルタイム、ボックス左のスペースに走り込んだマルク・ククレジャがセンタリングを送ると、これをファーポスト際に走り込んだエステヴァンが滑り込みながら押し込み、チェルシーが2-1で勝利した。

 なお、遠藤は87分からアレクシス・マック・アリスターに変わって出場。中盤の底でプレーし、守備面での働きを期待されたが勝ち点を持ち帰ることはできなかった。敗戦を喫したリヴァプールは公式戦3連敗となり、プレミアリーグ首位の座からも陥落。劇的な勝利を飾ったチェルシーは次節、18日に敵地でノッティンガム・フォレストと、一方のリヴァプールはホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。


【スコア】
チェルシー 2-1 リヴァプール

【得点者】
1-0 14分 モイセス・カイセド(チェルシー)
1-1 63分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
2-1 90+6分 エステヴァン(チェルシー)


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