2025明治安田J1リーグ第33節が5日に行われ、鹿島アントラーズガンバ大阪が対戦した。
 
 首位鹿島に追い風が吹いている。
4日に行われた試合でヴィッセル神戸が敗れて京都サンガF.C.が引き分けたため、2位京都、3位柏レイソル、4位神戸が勝ち点「60」で横一線。勝ち点「64」の鹿島はライバルたちと勝ち点差「7」に広げるチャンスが訪れた。ただ、対するG大阪は絶好調。AFCチャンピオンズリーグ2でのタイ遠征から帰国直後の厳しいスケジュールとはいえ、リーグ戦5連勝、公式戦7連勝と波に乗って『メルカリスタジアム』に乗り込んできた。

 序盤は5-4のブロックを敷くG大阪の守備に鹿島が苦戦。G大阪は山下諒也の快足を生かしたスルーパスで2度鹿島を脅かすが、相手の守護神早川友基の見事な飛び出しとオフサイド判定に阻まれて得点には至らない。前半途中からはG大阪のターンとなり、満田誠のフリーキックや倉田秋のダイビングヘッドでゴールに近づくが、シュートは惜しくも枠を外れる。

 その後もG大阪のペースで試合が進むが、鹿島も前半終盤に再び敵陣で押し込めるようになる。40分には高い位置でのボール奪取から鈴木優磨、レオ・セアラを経由してチャヴリッチにボールが渡ったが、ペナルティエリアから放たれたシュートは相手GK一森純のファインセーブに阻まれた。試合はスコアレスで折り返す。

 こう着状態が続くなか、G大阪は60分に宇佐美貴史、デニス・ヒュメット、美藤倫を投入して攻勢を強める。宇佐美が2つの鋭いシュートでゴールを脅かすが、いずれも鹿島GK早川に阻まれる。
こぼれ球に詰めた安部柊斗のシュートも鹿島守備陣の決死のブロックに防がれた。

 一方、鹿島も前線に次々とフレッシュな選手を投入して局面の打開を図る。闘志みなぎる荒木遼太郎は果敢にゴールを狙うが、こちらも得点には結びつかない。

 緊張感あふれる攻防が続くなか、後半アディショナルタイム1分、鹿島にこの試合最大のチャンスが訪れる。相手のハンドでPK獲得。徳田誉がキッカーを務めると、ゴール左下を狙ったが、相手GK一森にコースを読まれて止められてしまった。

 試合はこのまま終了し、鹿島は「4」、G大阪は「5」でリーグ戦連勝が止まった。鹿島と2位以下の勝ち点差は「5」となった。次節、鹿島は17日に敵地で神戸と、G大阪は18日にホームで柏レイソルと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 0-0 ガンバ大阪
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