辛口のコメンテーターとして知られる元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、公式戦3連敗中のリヴァプールに喝を送った。4日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。


 リヴァプールは4日のプレミアリーグ第7節でチェルシーと対戦。序盤に失点後、63分に追いついたものの、後半アディショナルタイム5分に劇的な決勝点を浴びて1-2で敗れた。リーグ戦連敗を喫し、アーセナルに首位の座を明け渡した。

 ネヴィル氏はチェルシー戦でのリヴァプールについて、「追いついた後、私は彼らのパフォーマンスのレベルに本当に失望した。リヴァプールの守備の働きは大きく取り上げられてきたし、それは当然のことだが、彼らがこの試合に負けた理由はそこではない。彼らがこの試合に負けたのは、最後の15~20分間、創造性のある選手たち、ピッチの攻撃的ハーフにいる選手たち、つまり中盤の選手とFWがまったく役に立たなかったからだ」と指摘。攻撃的選手たちの不甲斐なさを酷評した。

「信じられないほど簡単にボールを失っていた。(コーディ・)ガクポ、(モハメド・)サラーは消耗していた。試合を決められる状況だった最後の15分間、(フロリアン・)ヴィルツは試合にどう絡めばいいか分からず、結局(モイセス・)カイセドをマークする羽目になった。前線の選手たちは酷かった」

「サラーは素晴らしい選手だ。彼の安定感や信頼性、輝きを批判できるはずがない。
だが今日の彼の判断には疑問が残る。内側に切り込んだ時、パスを出すべきか、もっと良い選択ができるはずなのに、結局シュートを打つ。その決定力も低かった。(アレクサンデル・)イサクは試合開始時は鋭さを見せていたが、完全に試合に入り込めなかった」

 さらにネヴィル氏は、今夏に高額の移籍金で加入しながらいまだリーグ戦ノーゴールのヴィルツに対して、厳しい批判を繰り広げた。

「ヴィルツが投入された時、彼にはがっかりした。試合の進め方に関する知識が非常に未熟に見える。ただジョギングしているように見えるし、深く入りすぎるべきでない場面で深く入りすぎている。選手たちの隣に立つべきでない場面で隣に立っている。今の彼はポジション取りが予測可能で、失望させる存在だ」

 ネヴィル氏は改めて「今日のリヴァプールは酷かった。チェルシーがあの4バック(※編注 負傷者続出で試合途中からサイドバックが本職の4人になった)だった状況で、追いついた以上は試合を決めに行くべきだ。リヴァプールは勝つべきだったと誰もが言うが、彼らはそれを成し遂げられなかった。これが彼らの問題だ」と叱咤。
一方で「とはいえ経験豊富な選手、世界クラスの選手、個性の強い選手たちが揃い、優れた監督もいる。彼らは解決するだろうが、サイドバックはレベルを上げねばならない。ヴィルツは出場機会を増やし、イサクや他のフォワード陣との連携方法を理解する必要がある」とも語り、修正の余地は多分にあるとの見解を示している。

 アルネ・スロット監督は代表ウィークによる中断期間で修正できるのだろうか。次節は19日に行われ、ホームにマンチェスター・ユナイテッドを迎え撃つ。


【ハイライト動画】チェルシーvsリヴァプール

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