プレミアリーグ第7節が5日に行われ、エヴァートンとクリスタル・パレスが対戦した。

 開幕から唯一プレミアリーグで無敗を維持しているクリスタル・パレス。
前節は試合終了間際の劇的な勝ち越しゴールを奪い、王者リヴァプールに初黒星をつけた。そんな好調なチームで輝きを放っているのが日本代表MF鎌田大地。フランクフルト時代にも指導を受けたオリヴァー・グラスナー監督の下、中盤の主力として安定感あるプレーを披露し、9月のプレミアリーグ月間最優秀選手候補にも選出された。エヴァートンのホームに乗り込む今節もスタメンに名を連ねている。

 序盤はクリスタル・パレスが主導権を握り、CKや敵陣深くでのスローインを多く獲得したところから、ジェレミ・ピノや鎌田らがこぼれ球を拾ってシュートを放つ。19分にはクリス・リチャーズのロングスローからマルク・グエイがシュートを放ったが、GKジョーダン・ピックフォードが素早く反応。その8分後にはイスマイラ・サールのラストパスに抜け出したジャン・フィリップ・マテタがボックス内で右足を振り抜くも、再びGKピックフォードに阻まれた。

 37分、クリスタル・パレスはピノの見事なポストプレーからサールへと展開し、一気に敵陣バイタルエリアまで侵入。ボックス内右にラストパスが送られると、猛烈なスピードで駆け上がってきたダニエル・ムニョスがダイレクトで蹴り込み先制に成功する。一方のエヴァートンは左サイドのジャック・グリーリッシュが積極的にボールを引き出すも、決定機を作るまでには至らず。前半は0-1で終了した。

 後半の立ち上がりは1点を追うエヴァートンも攻勢を強め、一進一退の攻防が続く。
鎌田は中盤で攻守のバランスを取りつつ、57分にはボックス手前からミドルシュートを放つなど攻撃にアクセントを加える。60分過ぎにかけてはオープンな展開となるも、クリスタル・パレスはマテタが2度に渡る決定機を決め切ることができず。一方、エヴァートンは66分にカルロス・アルカラスがボックス内に侵入して左足を振ったが、GKディーン・ヘンダーソンに阻まれた。
 
 74分、ビタリー・マイコレンコのパスに抜け出したティム・イロエグブナムがボックス内でマクサンス・ラクロワに倒され、エヴァートンがPKを獲得。これをイリマン・エンジアイが冷静に沈めて試合を振り出しに戻した。その後は追い付いたエヴァートンがホームの声援を背に攻勢を強める。迎えた90+3分、エンジアイがボックス内右から上げたクロスにベトが頭で合わせ、GKヘンダーソンが弾いたこぼれ球がグリーリッシュに当たってゴールに吸い込まれた。

 試合はこのまま2-1で終了し、クリスタル・パレスが今シーズン初黒星を喫している。鎌田は82分までプレーした。次節は18日に行われ、エヴァートンはアウェイでマンチェスター・シティと、クリスタル・パレスはホームでボーンマスと対戦する。

【スコア】
エヴァートン 2-1 クリスタル・パレス

【得点者】
0-1 37分 ダニエル・ムニョス(クリスタル・パレス)
1-1 76分 イリマン・エンジアイ(PK/エヴァートン)
2-1 90+3分 ジャック・グリーリッシュ(エヴァートン)


【ハイライト動画】後半ATの劇的決着! クリスタル・パレスが今季初黒星

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