MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと、FW浅野拓磨が所属するマジョルカが、ともに降格圏に沈んでいる。

 かつては、日本人選手にとって“不毛の地”とまで言われたラ・リーガ。
今シーズンも、レアル・ソシエダで久保建英、マジョルカで浅野拓磨とふたりの侍がプレーしているが、両者ともに、所属するクラブが第8節終了時点で降格圏に沈んでいる。

 2025-26シーズンは、セルヒオ・フランシスコ氏を新監督に据えたレアル・ソシエダ。約6年半に渡って指揮を取ったイマノル・アルグアシル前監督が退任し、同政権下における黄金期を支えた選手も離散したなか、GKアレハンドロ・レミロとFWミケル・オヤルサバル、そして久保建英と古株組に、MFカルロス・ソレールやFWゴンサロ・ゲデスらが新戦力として加わり、さらにはMFホン・ゴロチャテギといったスビエタ産のカンテラーノも台頭してこそいるが、ここまで1勝2分5敗で19位に沈んでいる。

 また、久保にとっても、序盤戦からケガに悩まされることに。開幕節バレンシア戦では、GKフレン・アギレサバラという名手が守るゴールを破るなどキレのあるパフォーマンスを見せていたが、日本代表として臨んだ先月のメキシコ戦で左足首を負傷。以降も出続けてはいるが、同箇所の影響か、コンディションは目に見えて低下している状態だ。

 そして、浅野が所属するマジョルカも、同じく開幕8試合で1勝2分5敗という成績。現時点では得失点差(最終順位は当該チーム間の2試合の成績で決定)で下回っているため、最下位となっている。なにより深刻なのが、MFダニ・ロドリゲスの一件だろう。在籍8年目となる37歳は、第3節レアル・マドリード戦後に自身の公式Instagramにて、出場機会を得られなかったことに対する不満を投稿。クラブが、キャプテンの役割を剥奪したほか、雇用および給与の一時的な停止処分を科すまでに至ったのだ。すでに処分は解除され、ハゴバ・アラサテ監督ならびにチームメイトに謝罪しているものの、ベンチ外が続いている。


 また浅野も、シーズン初得点かつ、チームを初勝利へと導く決勝点を決めた第7節アラベス戦で、左ハムストリンを負傷。現地報道によると、4~6週間の離脱が見込まれているとのことだ。

 10月の代表ウィークを挟むため、次戦までは2週間の準備期間が生まれるが、両クラブともに立て直せるのだろうか。なお、レアル・ソシエダはここまで唯一未勝利のセルタ(6分2敗)と、マジョルカはバルセロナを倒したセビージャと、
それぞれ対戦する。
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