スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランドリーグ)で過去55度の優勝を誇り、日本人選手が多く所属するセルティックの“最大のライバル”としても知られているレンジャーズ。しかし、今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)プレーオフでクラブ・ブルッヘに2戦合計1-9で敗れ、リーグ戦でも開幕から7試合で1勝5分1敗と不振に陥っており、現地時間6日にはラッセル・マーティン前監督の契約解除を発表した。
シーズン序盤戦での指揮官交代という重い決断を下したレンジャーズはすぐさま後任探しに着手。報道によると、かつてリヴァプールとイングランド代表で活躍したジェラード氏がリストの上位に名を連ねているとのこと。ジェラード氏は2018年から2021年11月までレンジャーズを指揮し、スコティッシュ・プレミアシップ制覇に導いた実績がある。
レンジャーズは今夏にジェラード氏と接触した模様だが合意には至らず、最終的にマーティン前監督を招へいした。今年1月にサウジアラビアのアル・イテファクの指揮官を退任したジェラード氏は現在バーレーンで暮らしているが、トップチームでの指導者キャリアをスタートさせたレンジャーズとの交渉には前向きと報じられている。なお、レンジャーズはジェラード氏のほかに、かつてバーンリーやエヴァートンを率いたショーン・ダイチ氏にも関心を寄せているようだ。
リヴァプールの“レジェンド”として知られるジェラード氏だが、スコットランドの地で指導者キャリアを再開し、苦しむ名門を率いることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。