2025JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準決勝ファーストレグが8日に行われ、川崎フロンターレ柏レイソルが対戦した。

 Jリーグ全60クラブの頂点を決めるYBCルヴァンカップもいよいよ準決勝に突入した。
川崎Fは準々決勝で浦和レッズとの延長戦に及ぶ激闘を制してベスト4へ進出。一方の柏はアスルクラロ沼津、福島ユナイテッドFCレノファ山口FC東京ヴェルディを撃破し、準々決勝では横浜F・マリノスに大勝して準決勝に駒を進めている。川崎Fのホームゲームとなるファーストレグ、勝利して決勝進出へ王手をかけるのはどちらのチームになるだろうか。

 開始早々の10分にスコアが動く。川崎Fは佐々木旭が相手DFラインの背後へロングフィードを供給し、GK小島亨介が頭でクリアしたボールを回収。脇坂泰斗からマルシーニョと繋ぎ、山本悠樹がミドルシュートを放つと、ディフレクトしたボールがネットを揺らして先制に成功した。23分には相手選手のクリアボールを拾ったファンウェルメスケルケン際がボックス手前中央から右足の強烈なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、リードを2点に広げる。

 その後は互いにチャンスを作り合う展開に。川崎Fは30分、左サイドのスペースに抜け出した脇坂が中央へラストパスを送り、エリソンが左足を振り抜くもGK小島が好セーブ。その直後には柏にチャンスが訪れ、杉岡大暉の絶妙なFKに犬飼智也が合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。前半は2-0で終了する。

 後半開始と同時に3枚替えを敢行した柏は圧力を強め、持ち味の細かいパスワークからチャンスをうかがう。
すると62分、山田雄士がドリブルでボックス内右まで持ち込み中央へ折り返すと、こぼれ球を拾った小屋松知哉が逆サイドから柔らかいクロスを供給。これに小泉佳穂が頭で合わせて柏が1点差に詰め寄る。柏はその後も攻撃的なカードを切りつつ圧力を強めるが、フィニッシュの精度を欠き、追加点を奪うことができないまま時計の針が進んでいく。

 苦しい時間が続いていた川崎Fだが85分に突き放す。大島僚太の果敢なプレスでボールを奪ったところから素早くボックス内左へスルーパスを送り、抜け出した宮城天がマイナス方向へラストパス。これを収めた伊藤達哉が左足を振ると、グラウンダーのシュートは右ポストを叩いてネットを揺らした。伊藤は公式戦4試合連続ゴールとなっている。

 試合はこのまま終了し、川崎Fが決勝進出へアドバンテージを得た。決勝への切符をかけたセカンドレグは12日に行われる。

【スコア】
川崎フロンターレ 3-1 柏レイソル

【得点者】
1-0 10分 山本悠樹(川崎フロンターレ)
2-0 23分 ファンウェルメスケルケン際(川崎フロンターレ)
2-1 62分 小泉佳穂(柏レイソル)
3-1 85分 伊藤達哉(川崎フロンターレ)
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