アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アメリカ)が、来年にカナダ、メキシコ、アメリカ合衆国の北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ26への出場意欲を口にした。アメリカメディア『NBC』が27日に伝えた。


 現在38歳のメッシは、クラブレベルではかつて長らく所属したバルセロナで、ありとあらゆるチーム・個人タイトルを手にした。FIFAワールドカップのタイトルとは長らく縁がなかったものの、前回大会のFIFAワールドカップカタール2022では、全7試合に出場して7ゴールを挙げる活躍を見せ、自身初、アルゼンチン代表としては9大会ぶり3度目の優勝をやってのけた。

 前回大会を「僕の人生の夢だった」と振り返ったメッシは、「プロキャリアにおいて唯一欠けていたタイトル。そう感じていたことも事実だよ」と告白。「幸運にも、僕は個人レベルでも、バルセロナのチームレベルでも、勝ち獲れるもののすべてを勝ち獲ることができた。これは、全世界のサッカー選手の夢だと思う」と語る。

 その上で、開催まで1年を切った来年のFIFAワールドカップ26にも言及。長らくアルゼンチン代表を共に支えたMFアンヘル・ディ・マリア(CAロサリオ)は、コパ・アメリカ2024をもってアルゼンチン代表を引退したが、メッシは今回のFIFAワールドカップ26南米予選でも主力として活躍を続け、アルゼンチン代表の首位通過に大きく貢献。全18試合中12試合のピッチに立ち、8ゴールを挙げていた。

 そんなメッシは、「ワールドカップに出場できるのは本当に素晴らしいこと。もちろん出場したいね」と高らかに宣言。一方で、大会時に39歳となっていることもあり、自らのコンディション維持が一番の懸念事項であることを明かしている。
「もしこのまま代表チームに残って、(ワールドカップに)出場できるならば、万全の状態で、アルゼンチン代表を支える重要な選手として臨みたいんだ」と切り出したメッシは、自らの判断材料を次のように説明した。。

「来季、インテル・マイアミでのプレシーズンが始まったら、日々の状態を自ら厳しく評価したい。本当に100%の状態でチームや代表に貢献できるかを見極めた上で、(ワールドカップ出場を)決断するつもりだ」

 また、メッシは「僕個人の意思だけでいいならば、もちろんワールドカップという大会なのだから、出場意欲は高いよ」と正直な心境も口にしており、「僕らは前回大会で優勝したばかりだし、再びピッチの上で、そのタイトルを守れるのは素晴らしいこと。代表でプレーすることは常に選手にとっての夢なんだ」とも話した。

 FIFAワールドカップドイツ2006で、18歳にして初めてワールドカップのピッチに立ったメッシは、次回大会に出場すれば、6大会連続の出場となる。これは同大会における新記録となるが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル/サウジアラビア)らとともに、自らが持つ個人記録を塗り替え、アルゼンチン代表の一員として“タイトル防衛”に挑むこととなるだろうか。


【ハイライト動画】メッシ、今年9月のベネズエラ戦では2ゴールの活躍



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