日本代表MF田中碧が長期離脱となったガーナ代表MFアブ・フランシスについて初めて言及した。

 14日に行われたキリンチャレンジカップ2025のガーナ戦、51分に田中ミドルシュートを打つタイミングで、ボールを奪おうとしたフランシスの足が交錯。
フランシスは担架でピッチを後にし、長期離脱も懸念される負傷交代となっていた。その後、ガーナサッカー協会とフランシスが所属するトゥールーズは「アブはシーズンを早期に終えることとなりました。ひどいケガにより、数カ月間ピッチから離れ、残念ながら、北米でのFIFAワールドカップ26を欠場することになるでしょう。とても悲しいニュースです」と状況を報告している。

 田中は一連のプレーのショックからか試合後取材に応じられず、16日に初めて口を開いた。「悪質なタックルだとか、そういったことをしたわけではないですし、相手選手もボールにチャレンジしようとして、ああいったシチュエーションになりました。どちらが悪いとかはないにせよ、起こってしまったことに対しては申し訳ないですし、残念な気持ちになりました」と心境を明かした。「今はいろいろな方を通じて状況を確認し合っています。彼が回復してプレーできることを願うしかない」と早期回復を祈った。

 田中は交代時後すぐさまガーナ代表ベンチのもとへ駆け寄り、オットー・アッド監督に謝罪した。「本人の痛みも含めて冷静ではなかったですし、僕自身も冷静ではなかったのですが、ベンチにはいなかったので、交代時に相手チームの監督のところへ行かないといけないなと思いました。気持ちは伝えられたので良かったと思います」と振り返る。
アッド監督は試合後の会見で「選手本人がわざわざベンチまで来てくれて、選手本人ところだけでなく、監督のところまで謝罪にきてくれました。決して当たり前なことではありません。日本という国の教育がしっかりしていることを感じました」と田中の真摯な姿勢を称えていた。田中は「アクシデントが起きた時もそうですけど、ガーナの選手たちの優しさに僕も救われました。感謝したいと思います」と述べている。


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