ラ・リーガ第13節が22日に行われ、バルセロナとアスレティック・ビルバオが対戦した。

 7シーズンぶりのラ・リーガ連覇を目指すバルセロナは、ここまで9勝1分2敗を記録。
首位に立つレアル・マドリードを勝ち点差「3」で追っている。対するアスレティック・ビルバオは、5勝2分5敗の成績で現在は7位に位置。両チームともにチャンピオンズリーグ(CL)と並行してのシーズンを過ごしており、ここから過密日程での戦いがスタートする。

 今節のゲームは、2022-23シーズン終了後から改修工事を行っていた『Spotifyカンプ・ノウ』で開催。バルセロナとしては約2年半ぶりに“本拠地”に帰還する一戦だ。そんな試合に向けて、バルセロナではここまで公式戦全試合のピッチに立っていたマーカス・ラッシュフォードがインフルエンザ感染のために欠場となったものの、離脱が続いていたGKジョアン・ガルシアがスターティングメンバーに、ハフィーニャがベンチメンバーに戻ってきた。

 試合は序盤の4分に動く。バルセロナはラミン・ヤマルが中央の突破を試みると、1度は防がれたものの、クリアボールを拾ったアレックス・ベレンゲルを、すぐさまエリック・ガルシアとジェラール・マルティンが挟み込む。セカンドボールを拾ったロベルト・レヴァンドフスキがファーストタッチでペナルティエリア左へ持ち出し、左足で強烈なシュートを沈める。“新カンプ・ノウ”のファーストゴールが生まれ、バルセロナが先手を取った。

 その後は両チームともにチャンスを作りながら、バルセロナの1点リードで進むと、前半終盤に差し掛かった41分にはアスレティック・ビルバオがビッグチャンスを構築。左サイド大外の位置でボールを持ったベレンゲルからのスルーパスで、内側のスペースを駆け上がったユーリ・ベルチチェがポケットに侵入。
マイナスへの折り返しにニコ・ウィリアムズが合わせたものの、シュートはわずかに枠を外れた。

 このまま前半終了かと思われたアディショナルタイム、バルセロナのカウンターアタックが炸裂。自陣でユーリからのパスを奪ったフェルミン・ロペスが、ダイレクトでスペースへ流し入れると、ヤマルが左足アウトサイドで背後を突くスルーパスを供給。抜け出したフェラン・トーレスが放ったシュートは、GKウナイ・シモンに触られたものの、シュートの勢いが勝ってゴールイン。バルセロナが2点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると立ち上がりの48分、敵陣でエリック・ガルシアが相手のパスを引っ掛けたところから、ショートカウンターへ移る。フェラン・トーレスからの落としを受けたフェルミン・ロペスが、エリック・ガルシアとのワンツーで中央を破ると、右足でシュートをねじ込み、バルセロナが3点目を奪った。

 敵地で3点ビハインドとなったアスレティック・ビルバオは52分、敵陣でボールを失った際、フェルミン・ロペスに対してプレスバックしたオイアン・サンセトが遅れてチャージング。当初はイエローカード提示されていたものの、OFR(オンフィールドレビュー)を経てカードの色が変更。レッドカードが提示され、数的不利に陥った。

 このままバルセロナの3点リードで時計の針が進み、81分にはハフィーニャの“試運転”も完了。90分にはヤマルが見事なテクニックで中央を突破し、芸術的なスルーパスを通すと、抜け出したフェラン・トーレスがトドメの一撃を沈めた。


 試合はこのままタイムアップを迎え、バルセロナが“新カンプ・ノウ”のお披露目となった試合を白星で飾り、ラ・リーガ3連勝を記録した。対するアスレティック・ビルバオは、2試合ぶりの黒星を喫した。

 この後、両チームは25日にCL・リーグフェーズ第5節の戦いに臨む。バルセロナはチェルシーと、アスレティック・ビルバオは橋岡大樹を擁するスラヴィア・プラハと、それぞれ敵地で対戦予定だ。

【スコア】
バルセロナ 4-0 アスレティック・ビルバオ

【得点者】
1-0 4分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
2-0 45+3分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
3-0 48分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
4-0 90分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
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