ジャマイカ代表FWマイケル・アントニオが、レスターで再スタートを切る可能性が浮上しているようだ。12日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 現在35歳のアントニオはトゥーティングでプロデビューを飾ると、サウサンプトンやノッティンガム・フォレストなどでのプレーを経て、2015年夏にウェストハムへと完全移籍で加入。2022ー2023シーズンはカンファレンスリーグ優勝に貢献し、クラブに43年ぶりのタイトルをもたらすなど、クラブ通算では公式戦323試合で83ゴールを記録し、クラブのプレミアリーグ歴代最多得点記録も保持していた。

 しかし、2024年12月7日に行われたトレーニングの後、アントニオは自宅への帰路で単独の物損事故を起こしてしまい、車は路肩の木に衝突して大破し、病院へと搬送。大腿骨を4箇所骨折する重傷を負い、下肢骨折の手術を実施し、24日間の入院を経て12月31日に退院したが、再びプレーに復帰することなく、昨季限りで契約満了となっていた。

 そんなアントニオは今年6月にはジャマイカ代表で戦列復帰を果たしており、契約が満了した後もウェストハムで復帰に向けて取り組み、U-21チームでは2試合ほど出場する機会も得ていた。

 それでも、フリーの状態が続いているアントニオだったが、現在はチャンピオンシップ(イングランド2部)で13位につけているレスターの練習に参加している模様で、ザンビア代表FWパトソン・ダカがアフリカネイションズカップに参加するためにクラブを離れる状況から、フリーでの獲得が可能となるアントニオの獲得を検討していることが報じられている。

 なお、今週レスターでトレーニングを行っているアントニオの状況について聞かれたレスターのマルティ・シフエンテス監督は「彼の調子は良く、一緒にいて楽しい選手だよ。私たちはただ彼を見ているだけだけど、彼は私たちと一緒にトレーニングできていることに満足している」と語っているものの、「長期間離脱していたため、試合に出場できるコンディションを取り戻すには時間がかかるだろう」とも指摘しており、正式契約に至るかは明らかになっていないが、果たして同選手はクラブキャリアを再開するチャンスを掴み取ることができるのだろうか。
編集部おすすめ