2025明治安田J1リーグ昇格プレーオフ決勝が13日に行われ、徳島ヴォルティスジェフユナイテッド千葉と対戦し1ー0で敗戦。4年ぶりのJ1昇格は叶わなかった。


 2025シーズンの明治安田J2リーグを4位で終えた徳島。プレーオフ準決勝ではジュビロ磐田とホームで対戦し、リードを許した中でなんとか追いつきドロー。決勝へと勝ち上がった中、千葉を相手になかなかゴールをこじ開けられず1ー0で敗れ、J2に残留することが決まった。

 昨シーズン途中から指揮を執っている増田功作監督は、試合後の記者会見で開口一番「まず、ジェフユナイテッド千葉さんにJ1昇格おめでとうと言いたいです」と相手を祝福。「自分としては、2度昇格を目の前で見るという一番悔しいシーズンになったと思います。ただ、本当に今日このスタジアムでヴォルティスの旗を振って、大きな声で後押ししてくれたサポーター、徳島のパブリックビューイングで大勢の方が後押ししてくれた。そういう人たちの思いに応えられなかった責任を感じています」と、ファン・サポーターへ良い報告ができなかったことを悔やんだ。

 最終節ではV・ファーレン長崎のJ1自動昇格を見届け、プレーオフ決勝では千葉のJ1昇格を見届ける形に。「シーズン上位の相手に自分たちは勝たなければいけないというところで、リーグ戦でも勝てていない相手にしっかり立ち向かおうとプランを立てながら、選手たちは最後の一分一秒まで走ってくれた」と、リーグ戦では1分け1敗だった千葉を相手にした選手の奮起を称えながらも、「2回も昇格を目の前に見て、この悔しさをしっかりと噛み締め、選手、スタッフ、クラブに申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と謝罪のコメントを残した。

 試合は前半はルーカス・バルセロス、トニー・アンデルソンを中心にカウンターで何度か千葉ゴールに迫ったが、決定力を欠いてしまった。「内容については、準備してきた守備のところ、攻撃のところは選手たちが体現してくれましたし、勇敢に最後まで走ってくれたので感謝したいです。クラブがいろいろな意味で準備してくれたこと、力になってくれたことを感謝したいです」と、選手やクラブに感謝しながらも、「結果としてJ1昇格を届けられたら一番良かったですが、自分の力のなさを痛感しています。
こういうサッカーの世界では勝つものと負けるものがあるので、まず千葉さんが強かったということ。自分自身が勝たせられるだけの力がなかったということ」と実力不足を反省しながらも、「自分も選手も人生は続きますので、前を向いて進んでいきたいなと思います」と、この先に向けて前を向いてやっていくとした。

 「一番悔しいシーズン」と語った増田監督は千葉まで駆けつけた徳島サポーターの前でも挨拶。「1年間勝てない時もあった中で、アウェイの遠い地まで来てくれたこと、選手を後押ししてくれたことに感謝したいということで、『本当にありがとう』という言葉を伝えさせていただきました」と感謝を伝えたとのこと。改めて敗因については「シーズンにも課題が上がった得点が取れなかったことが一番」と、得点力不足が最後まで課題だったとした。
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