プレミアリーグ第16節が行われ、アーセナルとウルヴァーハンプトン(ウルブス)が対戦した。

 首位アーセナルは10日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節でクラブ・ブルッヘに勝利し、CLでは無傷の6連勝と絶好調を維持。
一方、リーグ戦では前節のアストン・ヴィラ戦に敗れ、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は「2」に縮まった。再び連勝街道を歩むべく、この一戦にしっかりと勝利したいところだった。

 現在最下位のウルブスは、リーグ戦15試合を消化し、まだ白星を手にすることができていない。首位アーセナルとの敵地での対戦。リーグ戦8連敗中からの巻き返しへ、キッカケを手にすることはできるか。

 試合は、立ち上がりから主導権を握るアーセナルと、自陣で守備を構えながらカウンターのチャンスをうかがうという構図となった。優位に立っていたアーセナルだったが、31分にアクシデントが発生。左サイドバック(SB)として先発出場していたベン・ホワイトが負傷交代。代わってマイルズ・ルイス・スケリーが左SBに入った。

 結局、アーセナルは何度か決定機を創出したものの、ウルブスの守備を崩し切ることはできず。前半は両チームともにスコアレスで終えた。

 まず先制点がほしいアーセナル。
ミケル・アルテタ監督は一気にエベレチ・エゼ、ガブリエウ・マルティネッリ、マルティン・スビメンディの3名に代えてマルティン・ウーデゴーア、レアンドロ・トロサール、ミケル・メリーノを投入。ここで勝負に出る。

 アーセナルは後半に入ると、ウルブスにシュートまで持ち込ませず、ゴールに迫り続けていく。そして70分、アーセナルが遂にリードを奪う。右CKのチャンスを得ると、キッカーのブカヨ・サカが蹴ったボールがポストに直撃して跳ね返ったあと、ウルブスのGKサム・ジョンストンに当たりゴールに吸い込まれた。

 先制後もアーセナルは試合をコントロールしつつ、機会があれば追加点を狙っていく。一方、後半に入ってからウルブスはチャンスを作れない。しかし、試合はこのままでは終わらなかった。試合終了間際の90分、ウルブスのマテウス・マネがボックス手前左からゴールめがけてボールを蹴り込むと、これをトル・アルコダレが頭で合わせてゴールネットを揺らした。

 ところがアーセナルも後半アディショナルタイム4分、サカが敵陣深くの右サイドからクロスを上げ、ガブリエウ・ジェズと競り合ったジェルソン・モスケラのオウンゴールを誘発。土壇場でアーセナルが再びリードを奪ってみせる。

 このまま試合は終了。
アーセナルが2-1でウルブスに辛くも勝利し、プレミアリーグ首位の座をキープした。一方のウルブスはこれでリーグ戦の連敗が「9」となり、またしても今季初白星は持ち越しとなった

 次節は両チーム共に20日に行われ、アーセナルはアウェイでエヴァートン、ウルブスはホームでブレントフォードとそれぞれ対戦する。

【スコア】
アーセナル 2-1 ウルヴァーハンプトン

【得点者】
1-0 70分 オウンゴール(アーセナル)
1-1 90分 トル・アルコダレ(ウルヴァーハンプトン)
2-1 90+4分 オウンゴール(アーセナル)


【動画】先制点&決勝点はサカの左足から! アーセナルvsウルブス




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