インテルが、トッテナム・ホットスパー(スパーズ)に所属するイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオの獲得に関心を示しているようだ。13日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。


 インテルでは2023年夏にバイエルンから加入したスイス代表GKヤン・ゾマーが正GKを務めている。しかし、今月17日に37歳となるゾマーのパフォーマンスは衰えが顕著。契約最終年を迎えた同選手の後継者探しに、“ネッラズーリ”の上層部は動いているようだ。

 ベテランや若手ではなく、実績、ネームバリューともに十分な実力者に投資を行う意向だという。ジュゼッペ・マロッタ会長とピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)は、調査すべき5人の有望な選手リストを作成した模様。有力候補として、ヴィカーリオの名前が浮上しているようだ。

 現在29歳のヴィカーリオはエンポリで評価を高め、2023年夏からスパーズに加入。これまで公式戦通算96試合に出場し、2024-25シーズンはヨーロッパリーグ優勝に貢献した。

 ヴィカーリオはインテルのレジェンドである元スロベニア代表GKサミル・ハンダノヴィッチ氏に憧れて育ち、将来的なインテルへの加入願望は周知の事実だという。2023年夏の移籍市場でもインテルとヴィカーリオの代理人の間で移籍交渉が行われたが、結局インテルはゾマーを獲得し、ヴィカーリオはロンドンへ渡った。

 ヴィカーリオとスパーズの契約は2028年夏まで残っている。売却の必要性に迫られていないスパーズを納得させる移籍金をインテルが提示できるかが、移籍交渉の肝となりそうだ。


 なお、インテルが新たなGKの獲得に動くのは来夏の予定。1月の移籍市場における選手の補強は必要最小限に留められることになりそうだ。
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