劇的勝利で首位の座をキープしたアーセナルだが、主力選手たちはパフォーマンスに不満を抱いていたようだ。

 プレミアリーグ第16節が現地時間13日に行われ、アーセナルはウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦。
70分にブカヨ・サカの右CKがオウンゴールを誘発して先制するも、90分に緩慢な守備からトル・アロコダレに同点弾を叩き込まれる。それでも、90+4分にサカのクロスにガブリエウ・ジェズスが飛び込むと、相手DFのクリアミスがゴールに吸い込まれ、土壇場で勝ち越しに成功した。

 ここまで勝ち点「2」しか獲得できていない最下位ウルブス相手に本拠地『エミレーツ・スタジアム』で勝ち点を落としかけたアーセナル。試合後にミケル・アルテタ監督は「深い位置でのブロックに留まり、完全に受け身でひどい守備だった。シュートを打てていないチームに対して、あのようなプレーは到底求められるものではない。『追いつかれてからのリカバリーは良かった』で片付けるつもりはなく、もっと早くに対処すべきだった」と不満を露わにした。

 イギリスメディア『テレグラフ』が報じたところによると、主力選手たちも試合終盤のチームパフォーマンスを問題視しており、試合後のロッカールームではイングランド代表MFデクラン・ライスやノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアらを中心に話し合いが行われたとのこと。選手間の意見の相違や言い争いはなく、アルテタ監督が要求する水準には程遠かったという点で主張が一致していたようだ。

『テレグラフ』は劇的勝利後に選手間での話し合いが行われたことは、アーセナルの選手たちの基準がかつてないほど高くなっていることを象徴していると指摘。その上で「チームが事実を受け入れることこそがトップフォーム回帰への第一歩になるとアルテタ監督は期待しているだろう」と報じている。

 なお、アーセナルは現地時間20日のプレミアリーグ第17節でエヴァートンと対戦。その後はカラバオカップ準々決勝のクリスタル・パレス戦を挟み、ブライトン、アストン・ヴィラとのホーム2連戦が控えている。



【ハイライト動画】アーセナルがウルブスに劇的勝利!

編集部おすすめ