第104回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が12日MUFGスタジアム(国立競技場)で開催され、神村学園(鹿児島)が鹿島学園(茨城)に3-0で勝利。大会初優勝を果たすとともに、史上6校目となるインターハイとの2冠に輝いた。


 敗れた鹿島学園の2年生GKプムラピー・スリブンヤコは、3失点を喫したものの、PKストップを含めた守備や正確なロングフィードも見せ、今大会を通じて名をあげた選手の一人となった。試合後、神村学園については「強い、速い、うまい。完璧な相手でした。さすが日本一です」と脱帽。「悔しいです」と唇をかんだ。

 1点ビハインドの30分、神村学園にPKが与えられたが、スリブンヤコはコースを読み切って完璧にストップ。「試合前にメモをして(キッカーの情報を)覚えていました。(木下)永愛が『こっちに跳んで』と言っていて。仲間を信じました」と、事前情報の分析と、直前のチームメイトからのアドバイスが生きたと振り返った。6万人の大観衆の前での試合は「すごい雰囲気でした。1回目のボールを蹴る時にミスがあって。めっちゃ緊張しました」と話したが、堂々としたプレーぶりだった。


 U-17タイ代表でもあるスリブンヤコ。チャナティップのプレーをタイで見て、Jリーグを志すようになったが、ムアントン・ユナイテッドの下部組織在籍時代、パートナーシップを締結していた浦和レッズのスカウトから「練習試合を一回やって、スカウトにも『良かったね』みたいに言われて、日本に行きたいからちゃんと意識して」いたことから、異国の地の部活動である鹿島学園での生活につながった。

 鹿島学園での生活では鹿島アントラーズユースの選手たちも同じクラスにおり、決勝前には「吉田湊海(鹿島ユース)とかにもメッセージをもらいました」と明かす。

 刺激はたくさんもらっているようで、「僕がアントラーズユースに練習参加したとき、福岡(勇和)とか吉田とか、大川佑梧(2026年トップ昇格)とか(元砂晏翔仁)ウデンバとか、レベル高いです。すごいです、マジで」と続け、特にU-17アジアカップではともに代表として参加した吉田とは、「サッカーの話は結構します」「レベルアップしたいですし、アントラーズユースのキーパーについても聞いています。代表の話とかもしています」と情報交換を頻繁にしているようだ。今夏には鹿島ユースへの練習参加で刺激を受け、「いい経験をして、自信をもらいました」と振り返り、「一緒にやってみたいです」と、同級生と将来は同じチームでプレーしてみたいとも話す。

 2年生として決勝まで経験したスリブンヤコだが、「(2年生の)僕とか内海心太郎とかワーズィー(ジェイヴェン勝)とか、一生懸命ここからやって、絶対に国立にもう一回戻りたいです」と、受けた刺激をさらなる成長に代え、最上級生となってからのリベンジに燃えている。


【動画】プムラピー、抜群の読みでPKストップ



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