かつてレアル・マドリードで活躍した元ウェールズ代表FWガレス・ベイル氏が、古巣の監督人事について言及した。5日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。


 レアル・マドリードは無冠に終わった昨シーズン終了後、カルロ・アンチェロッティ元監督が退任し、クラブOBでありレヴァークーゼンを史上初のブンデスリーガ無敗優勝に導いたシャビ・アロンソ前監督を招へいした。ラ・リーガ開幕6連勝と好スタートを切ったものの、次第に主力選手との確執が囁かれるようになり、バルセロナとのスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝直後に解任。公式戦の勝率は70%を超えていたが、古巣での挑戦はわずか7カ月で終焉を迎えた。

 その後、カスティージャ(リザーブチーム)を率いていたアルバロ・アルベロア監督がトップチームの指揮官に昇格。しかし、コパ・デル・レイ(国王杯)ラウンド16で2部のアルバセテに敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)ではノックアウトフェーズにストレートインできず、プレーオフへ回ることに。さらにラ・リーガでは直近のオサスナ戦、ヘタフェ戦に敗れて7シーズンぶりの連敗を喫するなど、チーム状況が上向いたとは言い難い。

 現役時代にレアル・マドリードで公式戦通算258試合出場106ゴール68アシストという成績を残し、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現:アル・ナスル)、元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(現:アル・ヒラル)とともに“BBC”と呼ばれた強力トリデンテを形成したベイル氏は、古巣の指揮官交代について次のように持論を展開している。

「X・アロンソが解任されたことに驚きはなかった。レアル・マドリードではやり過ぎると選手に見放されてしまう。優れた戦術家である必要はなく、マネジメント力に優れている必要がある。多くの選手たちが満足している状態を保つべきなんだ。全員を幸せにすることはできないが、彼らのやりたいようにやらせなければならない」

 ベイル氏がマネジメント力に優れていた指導者として挙げたのが、現在ブラジル代表を率いているアンチェロッティ監督。
ともに3度目のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げたイタリア人指揮官について、次のようにコメントした。

「カルロのマネジメントは最高だった。プレーしていない時でもまるで親友のように感じさせてくれた。みんなを幸せにし、全力を尽くす意欲を掻き立てる力を持っていたと思う。レアル・マドリードでは選手をマネジメントすることが重要だ。もちろん、戦術的な部分もあるが、そこまで必要ではないんだ。練習がしっかりできていない時に叱責することもあったけど、完璧なバランス感覚を持っていたよ。これまで一緒に仕事をした中で最高の監督だ」

 レヴァークーゼンで確かな手腕を発揮したX・アロンソ前監督だが、レアル・マドリードが求める指揮官像とは合致していなかったということなのだろうか。
編集部おすすめ