パチ・プニャル、オイエル・サンフルホ、ロベルト・トーレス…ホン・モンカヨラは、“ロス・ロヒージョス”のレジェンドの轍を一歩一歩と辿っている。2021年夏、スペイン国内に驚きをもたらした、2031年夏までの10年間の契約延長。直後に、東京オリンピックの銀メダリストとなるミッドフィルダーは、当時バスク最大のクラブであるアスレティック・ビルバオなどから興味を示されていたなかで、10歳から育ったオサスナへの純愛を貫いたのだった。
あれから約4年半が経ち、27歳となったモンカヨラ。スペイン紙『マルカ』のインタビューに応じた同選手は、現代フットボール界では異例となる10年契約(昨夏にはニコ・ウィリアムズもアスレティック・ビルバオと現行2年+延長8年の契約を結んだが)を締結したなか、プロキャリアのエンディングについては「よく聞かれる質問だけど」と前置きした上で、「答えは比較的簡単で、それは100パーセント、僕次第っていうわけじゃないからね。ここでの契約が切れる頃、僕は33歳になっている。この先数年、体が持つかどうか、ラ・リーガでプレーできるのか、セグンダでプレーするのか、あるいは国外移籍が必要になるかどうかは分からない」と披瀝。それでも、「あらゆる可能性がある。でも僕は、ここで引退して“ワン・クラブ・マン”になりたい、というのは確かな思いだよ」とオサスナ一筋でスパイクを脱ぐことに思いを巡らせた。
そんなモンカヨラは、アレッシオ・リッシ監督が率いるチームにおいても、不動のレギュラーとして活躍中。豊富な運動量とパンチ力あるシュート、主戦場とするボランチのほか、右サイドバックや右サイドハーフ、トップ下でもプレーできるユーティリティ性が魅力で、スケールの大小はあるが、フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)とも比較されるほどだ。このカンテラーノは、「攻撃面に関わることは持ち味のひとつだし、さらに磨きをかけたいとも思っている。
最後に、「最初の目標は明確だった。残留を果たすこと」と口にしたモンカヨラは、今シーズンも欧州大会出場権争いに絡めていることについて、「長年、ヨーロッパの舞台に近づきながらも出場できないのには、必ず理由があるはずだ。このチームには経験豊富な選手たちが増え、新たに加入して貢献してくれる選手もいる。強固な基盤はしっかりと築かれている。適切な時期が来れば、必ず目標を達成できるだろう。最高のチームを作り上げ、(本拠地)エル・サダルで素晴らしいシーズンを送るための理想的なタイミングが必ずね」とここ数年のチームの成長に手応えを覚えているようだ。
モンカヨラがトップチームデビューを果たした2019-20シーズン、当時指揮を取っていたのはハゴバ・アラサテ監督だった。そして5年後、このバスク人指揮官は1部定着という功績とともに、“新たなアイコン”となり得る存在を残して、クラブに別れを告げた。

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