今夏、アメリカ、カナダ、メキシコの北中米3カ国で開催されるFIFAワールドカップ2026。今大会から48カ国が参加するなど、大幅に規模が拡大した大会は、残り6カ国の参加を待つばかりだ。欧州予選プレーオフから4カ国、そして大陸間プレーオフから2カ国が出場権を争い、3月31日に決勝をそれぞれが戦う。
アジアの代表として大陸間プレーオフを戦うのがイラク代表。1986年のメキシコ大会に出場して以来、2度目のW杯出場を目指す中、アジア最終予選ではグループBに入り、韓国代表、ヨルダン代表がW杯出場権を獲得。イラクは3位に終わると、アジアプレーオフではサウジアラビア代表と同じグループBに入り2位に。5次予選に進んだ中、UAE代表に勝利を収め、大陸間プレーオフでのW杯出場に望みを繋いだ。
南米代表のボリビア代表との決勝を控える中、ドスキは今回の予選を振り返り「昨日、アミール(・アル・アマリ)と話していた時、『もう20試合も戦ってきたんだ』と話したんだ。この旅は2023年に始まった。長い道のりだったけど、色々なことを乗り越えてきたし、間違いなく僕たちは強くなった」とコメント。アジア2次予選から参加したイラクは20試合を消化し、21試合目が運命の一戦となる。
泣いても笑っても最後の戦いとなるボリビア戦。
イラクは2003年から2011年にかけて、アメリカを主体とする攻撃を受けるなどしたが、そこからの復興に向けて動いている状況。ただ、隣国イランがアメリカの攻撃を受け、それに巻き込まれる形で被害も受けている。
情勢が危ぶまれる中でも、イラク代表が40年ぶりにW杯に出場することは、国民にとっても非常に大きなことになるとドスキは語る。
「イラクが最後にW杯に出場したのは40年前のこと。予選の仕組みは大きく変わった。イラクはこの間、実に多くのことを経験してきた。イラクの人々の興奮ぶり、そしてそれが彼らにとってどれほど大きな意味を持つかが分かる」
「メディアはイラクについて、誤ったイメージを作り上げていると思う。イラクは美しい国であり、復興に向けて着実に歩みを進めている。イラクを訪れる人も増えてきており、実際に訪れてみると、イラクの人々がどれほど温かく寛大であるかが分かる」
「イラク国民全員からの愛情を感じている。
現在はチェコのヴィクトリア・プルゼニでプレーするドスキ。ヨーロッパリーグでプレーするなど、世界を知る選手の1人だが、幼い頃はストリートサッカーで育ってきた。自身の夢でもあるW杯に出場し、子どもたちに良い姿を見せたいと意気込んだ。
「ここまでの道のりは決して楽なものではなかったけど、W杯という世界最大の舞台に立つことは、すべての子どもにとっての夢だ。全世界が注目する舞台だ。僕のようにストリートでサッカーをしていた少年は皆、W杯で活躍した偉大な選手たちをずっと見てきた。だから、もし僕がその偉大な選手の1人としてあの舞台に立てたなら、夢が叶うだろう」
「今は、何をするかに集中している。家族とイラクの人々を喜ばせるために、持てる力を出し切るだけだ。火曜日にはこのユニフォームを着て、4600万人のイラク国民のために戦う」
イラク代表vsボリビア代表の大陸間プレーオフ決勝は、4月1日(水)の12時キックオフ。FIFAワールドカップ2026で最後の出場国決定となる。

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