日本サッカー協会(JFA)は2日、アメリカ遠征に臨むなでしこジャパンメンバー24名を発表した。

 3月にオーストラリアで行われた女子アジアカップ2026で見事に優勝し、アジアの頂点に立ったなでしこジャパン。
2027年にブラジルで行われる女子ワールドカップの出場権も確保し、強化を進めていく中で4月はアメリカ遠征を実施。FIFAランキング2位のアメリカ女子代表との3連戦を行う。

 しかし、JFAは3月29日の臨時理事会にてニルス・ニールセン監督との契約満了を決定。ワールドカップ優勝を目指す中での指導力不足も理由となり、今回アメリカ遠征は狩野倫久コーチが監督代行を務める。

 メンバー発表会見に出席した佐々木則夫女子ナショナルチームダイレクターは、「ニルス監督が、コーチ陣と私を含めて、色々と議論した中でエントリーした」と、招集メンバー選考はニールセン監督が行ったとコメントした。

 強豪の一角でもあるアメリカ女子代表との3連戦をアウェイで行うことは、非常に大きな強化となる一方で、監督は不在に。佐々木氏は「僕自身も監督をやっている時に、アメリカと本当にたくさん試合を重ねて、アメリカに育ててもらったという要素がある」とコメント。「これからW杯に向けてアメリカに行って3試合もやらせていただけるということは、しっかり次はW杯に繋げられるような3試合にしていきたい」と、強化としてしっかりと使いたいと語った。

 アジアカップに招集されていた26名から、DF石川璃音(エヴァートン)とMF成宮唯(INAC神戸レオネッサ)が外れ、24名体制で臨む。「ワールドカップに向けてはまだ期間がある」と語った佐々木氏は、「現状の力のもとにいかに強豪のアメリカと、どう戦えるかというところを検証するのが一番だろう」と、今回は新たなメンバーを入れずに力を見極める機会にしたいとした。

 佐々木氏は選手たちの成長を感じる一方で、チームとしてはニールセン監督の下で基準が低かったとコメント。「よくやってたとはいうものの、ベースはやはりまだまだ高くなかったという現実がある」とし、「彼女たちが持っている結束力を高める、高いレベルの中での検証ができるということは感じていただきたい」と、さらに高いレベルで戦える力を持っていると期待を寄せた。
また、「アジアカップは優勝しましたが、質の高いサッカーとしてはどうだったのか。質の高いアメリカとやって、もっと高いレベルでやっていかなければ、今後世界を獲ろうというようなアプローチはできないと思います」と、目標でもあるワールドカップ優勝に向けて、より高いレベルを追求していきたいとした。

 アメリカ女子代表との3連戦は、日本時間の12日(日)の6時30分、15日(水)の11時、18日(土)の10時にキックオフ。ABEMAが全試合無料生中継を行う。
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